楽天ANAマイレージクラブカードのメリット・デメリット、楽天カードとの違いについて紹介します。
一番大きな違いは、楽天ANAマイレージクラブカードは、ポイントプログラムを、
- ANAマイルコース「200円=1マイル」
- 楽天スーパーポイントコース「100円=1ポイント」
から選択できることですね。
「ANAマイルコース」を選ぶと、下図のように、カードの利用でANAマイルがダイレクトに貯まります。
「楽天スーパーポイントコース」を選べば、通常の楽天カードと同様に「100円=1ポイント」の楽天スーパーポイントが貯まります。
楽天スーパーポイントは「2ポイント=1マイル」でANAマイルに交換できるので、「ANAマイルコース」と「楽天スーパーポイントコース」のどちらを選んでも変わらないように思えますが、
「楽天スーパーポイントからANAマイルへの交換」には、
- 交換は1日1回まで
- 1回の交換上限は1,000ポイント
- 月間の交換上限は20,000ポイント
という制限があるので、最初からANAマイルを貯めたい方は、楽天カードよりも楽天ANAマイレージクラブカードの「ANAマイルコース」を選んだ方が手間が少ないです。
また、新規入会キャンペーンで獲得できる特典も、
- 楽天カード:5,000ポイント
- 楽天ANAマイレージクラブカード:5,000ポイント+ANA楽パック4,000円クーポン
と違いがあります。
「ANA楽パック」を利用予定の方には、4,000円分のクーポンは魅力に映るでしょう。
※キャンペーンの内容は随時変更されますので、公式サイトで最新の情報をご確認ください。
そして、楽天ANAマイレージクラブカードのメリットは、「ANAマイレージクラブ機能+楽天ポイントカード機能+クレジット機能+楽天Edy機能」という4つ機能がオールインワンになっていることです。ANAマイレージクラブカードを別に持つ必要がありません。
逆に、楽天ANAマイレージクラブカードのデメリットは、年会費が永年無料ではないことです。といっても、年に1回でも使えばずっと無料なのですが。
その他のサービスについては、楽天カードと楽天ANAマイレージクラブカードは全く同一です。
目次
新規入会キャンペーンで5,000ポイント+ANA楽パック4,000円クーポンがもらえる
楽天ANAマイレージクラブカードは楽天カードと同様に、期間限定の新規入会キャンペーンを実施しています。
現在のキャンペーンポイント数は、
- 楽天カード:5,000ポイント
- 楽天ANAマイレージクラブカード:5,000ポイント+ANA楽パック4,000円クーポン
です。
ANA楽パックを利用予定の方にはかなりお得な内容となっています。
なお、キャンペーンのポイント数の方は常に変動しています。申込み時期が肝要ですので、以下の記事も合わせてご覧ください。
「ANAマイルコース」「楽天スーパーポイントコース」を選べる
楽天ANAマイレージクラブカードは、入会時に、「ANAマイルコース」「楽天スーパーポイントコース」のいずれかを選択できます。
「ANAマイルコース」を選択すると、普段の買い物で、200円につき1マイルのANAマイルが貯まります。
以下のようにANAマイレージクラブの口座に直接積算されます。
「楽天スーパーポイントコース」を選択すると、普段の買い物で、100円につき1ポイントの楽天スーパーポイントが貯まります。
楽天スーパーポイントをANAマイルに交換することもできますが、交換ルールとして、
- 交換は1日1回まで
- 1回の交換上限は1,000ポイント
- 月間の交換上限は20,000ポイント
という制限があるので、楽天スーパーポイントをANAマイルに交換する予定の方は、最初から楽天ANAマイレージクラブカードを作った方がおすすめです。
なお、コースはいつでも変更可能です。
ANAマイレージクラブのメリットが1枚に集約
「スキップサービス」が利用できる
楽天ANAマイレージクラブカードは、「スキップサービス」が利用できます。
事前に予約・購入・座席指定を済ませておくと、空港で搭乗手続き不要で直接保安検査場にすすめるサービスです。
ANAマイレージモールが利用できる
ANAマイルが貯まるポイントサイト「ANAマイレージモール」が利用できます。
提携ホテルでANAマイルが貯まる
提携ホテルで、楽天ANAマイレージクラブカードを提示すると、1泊につき規定のマイルを獲得できます。
ANAのふるさと納税でANAマイルが貯まる
「ANAのふるさと納税」で寄付をすると、自治体からの返礼品とは別に、100円=1マイルのANAマイルを獲得できます。
ANAマイルと楽天スーパーポイントの2重取り
楽天市場でポイント3倍、楽天トラベル、楽天ブックスでポイント1倍
※「ANAマイルコース」選択を前提とします。
楽天市場で楽天ANAマイレージクラブカードを使うと、200円=1マイルとは別に、100円=3ポイント貯まります。
内訳は、楽天ANAマイレージクラブカードご利用通常マイル0.5%+楽天市場ご利用ポイント1%+楽天ANAマイレージクラブカードご利用特典ポイント2%、です。
「楽天ふるさと納税」も「楽天市場」の店舗扱いとなります。
楽天トラベル、楽天ブックスなど、他の楽天グループサービスで楽天ANAマイレージクラブカードを使うと、200円=1マイルとは別に、100円=1ポイント貯まります。
内訳は、楽天ANAマイレージクラブカードご利用通常マイル0.5%+楽天市場ご利用ポイント1%、です。
なお、楽天市場で買い物をする時は、直接、楽天市場にアクセスしないでください。
「ポイントサイト」経由で楽天市場にアクセスしてください。それだけで「ポイントサイト」から(現金化可能な)ポイントを貰えます。詳しくは以下の記事をご覧ください。
SPU(スーパーポイントアッププログラム)でポイント最大5倍
SPU(スーパーポイントアッププログラム)は、楽天市場での買物でポイントが最大5倍になるプログラムです。
楽天ANAマイレージクラブカード保有者は、楽天市場(楽天ふるさと納税含む)で買物をすると、無条件で「200円=1マイル」+「100円=3ポイント」になるのでしたね。
さらに、買物を「楽天市場アプリ」から行うと、ポイント+1倍、楽天モバイルの契約をしていると、ポイント+1倍になります。
楽天ANAマイレージクラブカード保有者で、楽天モバイルに契約をしている方が、楽天市場アプリから買物をすると、「200円=1マイル」+「100円=5ポイント」になるわけですね。
かくいう私も、楽天ANAマイレージクラブカードを保有していて、息子に楽天モバイルを使わせているので、ポイントが貯まりやすい環境にあります。
通常ポイント1倍(100円で1ポイント) | 1倍ポイント |
---|---|
楽天ANAマイレージクラブカード利用でポイント+2倍 | +2倍ポイント |
楽天市場アプリを当月1回以上利用でその月の買物全てポイント+1倍 | +1倍ポイント |
楽天モバイル利用でポイント+1倍 | +1倍ポイント |
最大 | +5倍ポイント |
なお、楽天ゴールドカード、楽天プレミアムカード保有者なら、さらにポイント+1倍となります。
街の「ポイント加盟店」でマイルとポイントの2重取り
全国の「ポイント加盟店」で楽天ANAマイレージクラブカードを利用すると、ANAマイルと楽天スーパーポイントがダブルで貯まります。
「楽天ANAマイレージクラブカード利用ポイント」の200円=1マイルとは別に、100円=2ポイント(ENEOSは100円=1ポイント)が付与されます。
利用方法は簡単。単に「ポイント加盟店」に行って、楽天ANAマイレージクラブカードを利用するだけです。
「ポイント加盟店」の検索はこちらから行えます。
代表的な店舗としては、エネオス、メガネストアー、てもみん、サカイ引越センター、大江戸温泉物語などがあります。
楽天ポイントカード加盟店でマイルとポイントの2重取り
楽天ANAマイレージクラブカードには、「楽天ポイントカード」機能が搭載されています。
街中の「楽天ポイントカード加盟店」のコンビニ、飲食店、家電量販店で楽天ANAマイレージクラブカードを提示するだけで、100円につき1ポイントの楽天スーパーポイントが貯まります。
さらに楽天ANAマイレージクラブカードで支払いをすれば、200円につき1マイルのANAマイルが貯まります。「マイルとポイントの2重取り」ができるわけですね。
楽天ANAマイレージクラブカードの代わりに、「楽天ポイントカードアプリ」のバーコードを提示しても、ポイントを貯められます。
楽天ポイントカード加盟店には、サンクス、サークルK、ポプラ、生活彩家、ミスド、カフェ バーPRONTO、ツルハドラッグなどがあります。
JCBブランドの楽天ANAマイレージクラブカードはnanacoチャージでANAマイルが貯まる
楽天ANAマイレージクラブカードの国際ブランドの選択に迷っている方で、海外旅行に行く予定のない方には、JCBブランドの楽天ANAマイレージクラブカードをおすすめします。
なぜなら、JCBブランドの楽天ANAマイレージクラブカードはnanacoチャージで「200円=1マイルのANAマイル」が貯まるからです。
Visaブランド、MasterCardブランドの楽天ANAマイレージクラブカードはnanacoチャージすることができません。
私はnanacoチャージでポイントを得るためだけにわざわざ楽天カード(Visa)を解約して、楽天カード(JCB)を再申込みしたくらいです。
楽天ANAマイレージクラブカード(JCB)でnanacoチャージするには、事前に「本人認証サービスの登録」「nanacoカードへの事前登録」の手続きが必要です。詳しい手順については以下の記事を参考にしてください。
残念ながら、2017年11月利用分から、nanacoチャージがポイント付与の対象外となりました。私は、代替のカードで、今後もnanacoチャージを行っていく予定です。
楽天Edyチャージでポイントが貯まり、ファミリーマートでオートチャージも可能
楽天ANAマイレージクラブカードは国際ブランドを問わず、楽天Edyチャージをすることができます。
チャージ方法は、楽天e-NAVIから行う方法とおサイフケータイで行う方法があります。
楽天ANAマイレージクラブカードで楽天Edyチャージを行うと、200円につき1ポイントの楽天スーパーポイントを貯めることができます。通常のポイント還元率の半分です。
注意してほしいのは、仮に「ANAマイルコース」を選択していた場合でも、楽天グループである楽天Edyへのチャージで貯まるのは「楽天スーパーポイント」ということです。
Edy機能付き楽天ANAマイレージクラブカードなら、ファミリーマートのレジでの支払い時にオートチャージも可能です。
支払いと同時にチャージされるので、チャージの手間がなく、残高不足の心配もありません。
もちろん、オートチャージでも200円=1ポイントの楽天スーパーポイントが貯まります。
支払い時にも「200円=1ポイント」or「200円=1マイル」貯まりますので、2重取りです。
楽天ANAマイレージクラブカード以外では、一部のANAカード、エポスカードから楽天EdyチャージしてもANAマイルを貯められます。詳しくは以下の記事を参考にしてください。
モバイルSuicaチャージでもANAマイルが貯まる
楽天ANAマイレージクラブカードはモバイルSuicaのチャージに使うことができます。この場合でも、「200円=1マイルのANAマイル」が貯まります。
ただし、モバイルSuicaを利用するには年会費1,030円(税込)かかります。
ビューカードのビックカメラSuicaカードやルミネカード、アトレビューSuicaカードならモバイルSuicaの年会費が無料となっていますので、モバイルSuica年会費を抑えたい方はビューカードを利用するといいでしょう。ビューカードならモバイルSuicaチャージで1.5%の還元率ですし、楽天ANAマイレージクラブカードでチャージするよりお得です。
残念ながら、2017年11月利用分から、モバイルSuicaチャージもポイント付与の対象外となります。モバイルSuicaチャージは、上で紹介したビューカードを使うのがおすすめです。オートチャージができます。
Apple Payで利用可能
楽天ANAマイレージクラブカードはApple Payにも対応しています。
通常の利用時と同様に、Apple Payによる「楽天ANAマイレージクラブカード」の利用でも「200円=1マイルのANAマイル」貯まります。
QUICPayとして利用できる
iPhoneのApple Payに楽天ANAマイレージクラブカードを設定すると、全国のQUICPay加盟店にて支払いに利用できます。
支払いの際には、QUICPayを利用する旨を店員に伝え、Touch IDに指を載せたままiPhoneをQUICPayリーダーに近づけると支払いが完了します。そして、QUICPayの支払いでも「200円=1マイルのANAマイル」が貯まります。
Apple PayのSuicaチャージにも使える
楽天ANAマイレージクラブカードは、Apple PayのSuicaのチャージにも使え、モバイルSuicaチャージと同様に、「200円=1マイルのANAマイル」が貯まります。
ただし、今のところ、Apple PayのSuicaチャージに使えるのは、MasterCardブランドとJCBブランドの楽天ANAマイレージクラブカードのみです。nanacoチャージでANAマイルが貯まるのもJCBブランドだけですので、これから楽天ANAマイレージクラブカードに申し込まれるならJCBブランドがおすすめかもしれません。
楽天スーパーポイントを使う
楽天グループサービスで1ポイント=1円で使う
貯めた楽天スーパーポイントは、楽天市場、楽天トラベル、楽天ブックス、楽天デリバリーなどの楽天グループサービスで、1ポイント=1円で使うことができます。
楽天市場では、ポイントを利用して買物した場合であっても、利用したポイント分も含めて、商品合計金額の1%分のポイントが付与されます。
具体的には、10,000円の商品を5,000ポイント利用して通常購入した場合、10,000×0.01=100ポイントの楽天スーパーポイントが付与されます。
楽天ポイントカード加盟店のレジで1ポイント=1円で使う
貯めた楽天スーパーポイントは、街の楽天ポイントカード名店のレジで1ポイント=1円で使うこともできます。ネットだけではなくリアルでも使えます。
楽天ポイントカード加盟店には、サンクス、サークルK、ポプラ、生活彩家、ミスド、カフェ バーPRONTOなどがあります。
ANAマイルに交換する
楽天スーパーポイントは、2ポイントでANAマイル1マイルに移行できます。移行手数料は無料です。50ポイント単位以上から移行可能です。
ANAマイルへの交換には、以下の制限があります。そのため、元々ANAマイルを貯めたい方は、「楽天カード」よりも「楽天ANAマイレージカード」がおすすめです。
- 1日1回まで
- 1回1,000ポイントまで
- 月間20,000ポイントまで
というルールがあります。
海外旅行傷害保険
楽天ANAマイレージクラブカードには、海外旅行傷害保険が利用付帯しています。
日本を出国する以前に、公共交通乗用具または募集型企画旅行の料金を楽天ANAマイレージクラブカードで支払った場合に限り、海外旅行傷害保険が付帯されます。
補償期間は、日本を出発してから3ヶ月後の午後12時までの旅行期間です。
補償内容 | 保険金額 |
---|---|
傷害死亡 | 2,000万円 |
傷害後遺障害 | その後遺障害の程度に応じて 80~2,000万円 |
傷害治療費用 | 最高200万円 |
疾病治療費用 | 最高200万円 |
賠償責任 | 最高2,000万円 |
携行品損害 | 最高20万円(免責金額:3,000円) |
救援者費用 | 最高200万円 |
あんしん機能
商品未着あんしん制度
楽天市場で購入した商品が未着で、尚且つ、店舗との連絡が困難な場合は請求を取り消してくれます。
但し、次の3条件を満たしている必要があります。
- 楽天市場内で楽天ANAマイレージクラブカードで決済を行っていること。
- 「ご利用代金請求明細書」受取後60日以内に申し出ていること。
- 楽天カード株式会社所定の書類を提出し、調査の協力をすること。
ネット不正あんしん制度
ネット不正あんしん制度が自動付帯しています。インターネットショッピングした際にカード情報を盗み取られ、第三者に不正利用された場合であっても、補償されます。
カード利用お知らせメール
カード利用お知らせメールは、利用明細書が手元に届く前にカードの利用をいち早く案内してくれるサービスです。不正利用の早期発見につながり、ネット不正安心制度をいち早く利用できるようになります。
カード盗難保険
万が一、楽天ANAマイレージクラブカードを盗難され、カードを不正に利用された場合であっても、楽天カード株式会社の規定により損害額が補償されます。
審査時間が速い
これも楽天ANAマイレージクラブカードのメリットと言っていいでしょう。
楽天ANAマイレージクラブカードの審査時間はとても早いです。私のケースでは、申込みの10時間半後には審査結果が出ました。
私が申込んだのは夜だったので翌日の審査連絡でしたが、朝に申し込めば当日審査結果がわかったかもしれません。
切替審査のスピードも速い
私は楽天カードから楽天ANAマイレージクラブカードに切替をしました。
この切替にかかる時間も、20時間と1日かからず、でした。
切り替えて続きと、その注意点については以下の記事に詳しく書いていますので御覧ください。
楽天ANAマイレージクラブカードのデメリット
年会費が永年無料ではない
楽天カードの年会費は永年無料ですが、楽天ANAマイレージクラブカードの年会費は初年度無料、2年目以降は540円(税込)です。
ただし、年に1回でも楽天ANAマイレージクラブカードを利用すれば翌年度は無料となります。
国際ブランドの変更ができない
楽天ANAマイレージクラブカードは国際ブランドの変更を認めておりません。
そのため、国際ブランドの変更を希望する場合、既存の楽天ANAマイレージクラブカードを解約して、改めて楽天ANAマイレージクラブカードを申込む必要があります。
再審査で必ず受かる保証はありませんので、リスクになります。
nanacoチャージでポイントが貯まるのは楽天ANAマイレージクラブカードのなかでもJCBブランドのみです。Visaブランドの楽天ANAマイレージクラブカードをJCBブランドの楽天ANAマイレージクラブカードに変更したい場合、一度解約して、再申込が必要です。
ETCカードの年会費が有料
楽天ANAマイレージクラブカードはETCカードを発行することができます。ETCカードの利用でも「楽天スーパーポイント or ANAマイル」が貯まります。
楽天ANAマイレージクラブカードのETCカードの年会費は540円(税込)です。
ETCカードも無料なカードもありますので、デメリットと言えばデメリットになります。
なお、楽天ゴールドカード、楽天プレミアムカード、楽天ブラックカードの場合、ETCカードの年会費は無料です。
また、楽天Point Club会員ランクがダイヤモンド会員・プラチナ会員の方は、ETCカードの初年度年会費が無料になります。
国内旅行傷害保険が付帯しない
楽天ANAマイレージクラブカードには海外旅行傷害保険は付帯していますが、国内旅行傷害保険は付帯していません。
国内旅行時も旅行傷害保険を付帯させたい方は、別のクレジットカードを併せ持つといいでしょう。