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旅行記

金沢1泊2日旅行記 (1) 「レ・サヴール」でランチを食べ、珠姫の菩提寺「天徳院」を訪れる

今回はJALで行く金沢1泊2日の旅。

日程は2016年6月8日(水)~6月9日(木)。

最近は特典旅行が多いが、今回は希望の便の特典航空券が取れなかったため普通に購入した。

費用は往復ともに「特便割引1」で合計26,880円。

今回が、有償での(=お金を出しての)今年JAL初搭乗であったため、JALカード毎年初回搭乗ボーナス2,000マイルとJGC会員ボーナス3,000マイルの合計5,000マイル手に入れることができた。

参考:【JGC 6年目】の私が感じるJALグローバルクラブのメリットBEST18

フライトマイルと合わせると5,455マイル。

2016年のJALカード毎年初回搭乗ボーナスとJGC会員ボーナス

JAL185便で小松空港へ

7:40に東京無線の羽田空港定額タクシーに乗車し、8:30頃、羽田空港第1ターミナルに到着。

おみやげを購入し、JGCカウンターに。

羽田空港第1ターミナルのJGCカウンター

スーツケースを預ける。隣が空いてる席に変更してもらおうと思ったが、あいにく満席だそうだ。

搭乗。

機材は167席のB738。

JAL SKY NEXT機材なので普通席でも前後のシートピッチが広く、快適。どうしても横幅は狭いけどね。

JAL185便のJAL SKY NEXTの普通席

事前にJALのアプリで富士山の位置を確認して、左側の席を取った。前回のANA751便は右側だった。

羽田-小松の富士山は左

東京ディズニーランド&シーが見えた。

飛行機から見た東京ディズニーリゾート

15分だけ機内Wi-Fiが無料で使えるらしいので繋いでみた。

Gogoのアカウントが必要だから、スムーズに接続したい人は事前にアカウントを取って、ID(メールアドレス)とパスワードを控えておくといいよ。

そのGogoのIDとパスワードを探していたら、肝心の富士山を見逃してしまった(笑)

昨年、「松本山雅戦&『白線流し』のロケ地めぐり」で訪れた松本市上空を通過したが、左側の座席からは市街地を見ることができなかった。

飛行機はずっとアルプス山脈の上を進み、金沢市が近づくと、左旋回。小松市を通り過ぎ、一旦洋上へ。そこからUターンして小松空港へ。

羽田-小松の飛行ルート1

羽田-小松の飛行ルート2

シャトルバスで小松空港から金沢駅へ

小松空港からは金沢駅(西口)行きのシャトルバスに乗る。料金は1,130円。

窓側席は取れなかった。バスは海岸沿いの自動車道を北上するのでで、左側の窓側席を取ると、日本海がよく見えるよ。

車内で昼飯場所を考える。つい最近ミシュラン石川が発表されたばかりだから、ミシュラン掲載店にしようと思い、ミシュランのWebサイトをチェックしていた。

金沢駅(西口)到着。天気良すぎ。

晴天の金沢駅西口

東口に移動して、また鼓門(つづみもん)を撮影。

金沢駅東口の鼓門

宿泊するダイワロイネットホテル金沢に寄り、荷物を預ける。

近くにあるミシュラン一つ星のフランチレストランに電話したら予約でいっぱいだった。それならと、駅から車で10分くらい離れてる「レ・サヴール(Les Saveurs)」というレストランに電話したら予約が取れた。

ホテル前までタクシーを呼び、その店へ向かう。

タクシー運転手は惣構(そうがまえ)の説明をしてれたり、地形の説明をしてくれたりと、「おもてなし」精神を遺憾なく発揮してくれるいい人だった。

「レ・サヴール(Les Saveurs)」でランチ

予約したミシュラン一つ星レストラン「レ・サヴール(Les Saveurs)」。

なお、「レ・サヴール(Les Saveurs)」とは、フランス語で「味」「風味」という意味だそうだ。

レ・サヴール – 金沢市その他/フレンチ [食べログ]

金沢のレストラン・レ・サヴールの外観

入店したら、「電子機器の使用はご遠慮してください」的な掲示があった。マジか。

4,700円のBコースを注文。

店員さんに「旅行記のブログを書いているんですが、是非、料理の写真を掲載したいので撮影させてもらえないでしょうか?」と聞いてみたら、シャッター音なし、他のお客さんを写さないという条件でOKしてもらえた。

というわけで、少し性能の落ちるStageCameraPro(無音カメラ)を使用。

まず、グジェールというシュー生地の中になんとかチーズを練り込んだもの。

レ・サヴールのグジェール

パンとバター。

レ・サヴールのパンとバター

前菜。みずみずしいアカイカに新鮮なズッキーニ。ソースは薄味で素材の良さを全面に押し出してくる感じ。

レ・サヴールのアカイカとズッキーニ

かぼちゃのスープ。これも凄くあっさりサラッとしている。少し物足りなさを感じる。

レ・サヴールのカボチャのスープ

メインは輪島産のアラ。旨い。極太のアスパラは地物だそうだ。大味ではなく美味しい。

アラのポワレとアスパラ

王冠というグレープフルーツのジュレ。

オウカンのジュレ

エスプレッソ。

レ・サヴールのエスプレッソ

途中、シャンパン2杯と白ワイン1杯飲んだ。料金は7,200円だった。

そういえば、途中、予約無しで来店した人が、「ご予約のお客さまのみなんです」と言って断られていた。訪問10分前に電話で予約できた俺はラッキーだったのか(笑)

この後、珠姫(たまひめ/前田利常の正妻)の菩提寺である天徳院に行こうと思い、Google Mapsでルート確認。

直線距離は近いものの、天徳院は高台にあり、遠回りさせられるようだ。そして、どうもこの高台が、金沢について書いた文章でよく出てくる小立野台地(こだつのだいち)のようだ。

レ・サヴールから天徳院までの行き方

以下は、Google Earthで見た金沢中心市街地。レ・サヴールとその少し南の天徳院の場所わかるかな?スマホならピンチアウトで見えるはずです。

北に卯辰山(うたつやま)があり、浅野川を挟んで、小立野台地があり、その南に犀川(さいがわ)を挟んで、高台の寺町台があるという面白い地形。

Google Earthで見た金沢中心市街地

もっと視覚的にわかりやすい図が、金沢市の資料に載っていたので引用する。

金沢中心市街地の地形略図

ウェイトレスさんに「天徳院に行くにはだいぶ遠回りするんですね」と言ったら、シェフと近道はないか調べてくれたりした。

タクシーで行こうかとも考えたが、酔覚ましと腹ごなしにちょうどいいかと思い、歩いていくことにした。

店を出る時、シェフもウェイトレスさんも外まで見送ってくれた。シェフは、この辺が元々ぶどう畑だったことや、天徳院への行き方まで案内してくれた。ここでも素晴らしい「おもてなし」精神を感じた。

珠姫の菩提寺「天徳院」

レ・サヴールから天徳院に向かう。

急に崖になっている。

小立野台地

これは犀川からの用水なのだろうか。水がきれい。

犀川からの用水?

坂を登る。鶴間坂と言うんだそうだ。

小立野台地の鶴間坂

小立野台地から卯辰山方向を見る。

小立野台地から卯辰山

ここでUターン。

鶴間坂のUターン

坂の上にあった小立野小学校は、金沢らしいおしゃれな感じだった。

小立野小学校の外観

しかし、日差しが強くて日焼けしそう。。。

天徳院に到着。

天徳院は、元和9年(1623年)、前田家3代藩主・前田利常が妻である珠姫の菩提を弔うため開山した曹洞宗の寺院。

この山門は、元禄7年(1694年)建立当初の遺構とのことで、石川県の県指定文化財。

天徳院の山門

拝観へ。金沢駅を賑わせていた観光客も天徳院まで来ると一人もいない。

天徳院の拝観

拝観料は500円。財布の中を見たら1,000円もなくて焦った。

時刻は14:30。珠姫の生涯を表したからくり人形の上演が見たかったが、ちょうど上演が終わったばかりだった。残念。1日4回、10時、12時、14時、16時から行われるらしい。

係の人が珠姫の生涯や拝観案内をしてくれる。

内部は写真撮影禁止だった。

珠姫は、徳川秀忠と江(ごう)の間に生まれた娘で、3歳で前田利常に嫁いでいる。

珠姫が前田利常に嫁いだ経緯はこうである。この前田家と徳川家の危機はこの後訪れる内惣構にも関係している。

同年、前田家では藩祖利家が亡くなり、二代藩主利長公が加賀の国へ戻り藩政を治めていた。その間には、前田が徳川を討つという噂が流れ、将軍家康公は大変驚き軍勢を集めて前田を攻めようとした。この情勢を聞いた利長公はすぐに国家老を派遣して、前田家が徳川幕府に刃向かう計画は一切無いことを説明、その証としてやむなく利長公の母、お松の方(芳春院)を人質として江戸に送り代わりに珠姫を嗣子利常の嫁として受けることを約束した。

珠姫さま | 珠姫の寺 天徳院

珠姫は3男5女を育てた後、24歳の若さで亡くなったという。徳川様からの姫さまということで、厚く弔われ、天徳院の当初の敷地は40,000坪もあったらしい(現在は7,000坪)。兼六園が35,000坪というから相当だ。

ちなみに、前田利常は大阪冬の陣の真田丸の戦いで真田信繁と直接対決をしているので、今年の『真田丸』に登場するかもしれない。

おみやげ買いたかったけど、お金がないから買えない(笑)

天徳院には40分ほど滞在した。

外に出て、タクシー配車を頼む。

天徳院前に辰巳用水の案内があった。犀川上流から取水し、兼六園の庭園内に水を供給しているという。

辰巳用水の案内

辰巳用水の水路が、天徳院付近で不自然にジグザグしているのはかつての広大な天徳院の敷地を避けるためであったよう。

天徳院付近でジグザグする辰巳用水

続きは以下をご覧ください。

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