金沢・富山2泊3日旅行記の「(5) 呉羽丘陵から立山連峰を眺めて、白鳥城址を訪れる」です。
前後の旅行記もあわせてご覧ください。
- 金沢・富山2泊3日旅行記 (1) ひがし茶屋街を散策して、近江町市場近くの「エリタージュ」でランチ
- 金沢・富山2泊3日旅行記 (2) 尾山神社、金沢城公園を訪れ、「鮨処 こいづみ」で晩飯
- 金沢・富山2泊3日旅行記 (3) 環水公園の「世界一美しいスタバ」を訪れた後、富山市役所の展望台から立山連峰を拝む
- 金沢・富山2泊3日旅行記 (4) 「寿し処 佐々木」で番飯を食べ、桜木町で烏龍茶を満喫
- 金沢・富山2泊3日旅行記 (5) 呉羽丘陵から立山連峰を眺めて、白鳥城址を訪れる
- 金沢・富山2泊3日旅行記 (6) 総曲輪を散策して、ANA322便で帰路に
呉羽丘陵から立山連峰を眺める
フロントからの「お部屋の掃除はどうなさいますか?」コールで12時前に起床。
前夜、桜木町で「ライトレールで港町に行くのも面白いね」なんて話をしていたが、この時間からだとそんな時間もなさそうだ。
司馬遼太郎『街道をゆく 4 郡上・白川街道、堺・紀州街道ほか』の、
越中の野は、鶴がつばさを大きくひろげたようにして富山湾を抱いている。野の中央に、呉羽山という低く細ながいナマコ形の丘陵が隆起しており、この平野の人文を東西にわけている。
「呉東・呉西」などと、富山県ではいう。
という言葉が興味深かったので、越中平野を関東圏と関西圏に二分するという呉羽(くれは)丘陵に行くことにする。
ホテルの外、風の音が凄い。寒いのかな。気温を調べたら22度もあった。モンベルのスーパーメリノウールのシャツの着用は止めた。
ダイワロイネットホテル富山の前の風景。
フロントにタクシー配車を頼む。
神通川に掛かる神通大橋を渡って、富山市の西部へ。
呉羽丘陵に入ると急な坂道。ワインディングロードを進む。
wikipediaによれば、
呉羽丘陵は、全長約22kmにわたる「呉羽山断層」の西側が持ち上がってできた丘陵である。そのため、丘陵の西側はゆるやかな斜面になっているのに対し、東側は急斜面となっている。
展望所に来た。
立山開山伝説の人らしい佐伯有頼(さえきありより)の像があった。
そして、立山連峰。
昨日富山駅に降り立った時から、迫り来るような立山連峰にずっと驚きっぱなしである。
『万葉集』の大伴家持(国守として越中国に5年間赴任した)の短歌に、
「立山に 降り置ける雪を 常夏に 見れども飽かず 神からならし」
(立山に降り置いている雪は、夏のいま見ても見あきることがない。神の山だからにちがいない。)
というのがあるそうだが、気持ちわかる(笑)
Google Mapsを見ると、今いる呉羽丘陵が越中平野をがちょうど二分しているのがわかる。
展望所の前に「呉仁館」という喫茶店があった。
トーストとコーヒーくらい飲みたい気分だったので寄りたかったが、タクシーを待たせておくのもなぁ、この場で帰すのももなぁと思い、寄るのはやめた。
佐伯有頼像と立山連峰。
白鳥城址を訪れる
呉羽丘陵の南の方にある白鳥城址にも行ってみる。
10分ほどで到着。
上の方に何があるのか分からないが行ってみる。東出丸跡と書かれた眺望の良いスペースの椅子におばさん二人が座って雑談していた。
白鳥城址は、天正13年(1585年)、秀吉が富山城に篭もる佐々成政(さっさなりまさ)を攻めるときに陣を構えたところらしい。秀吉視点で、白鳥城址から富山城の方向を撮影。
まだ道が続いているが、下り道なのかもしれない。
おばさん二人に「この先何があるのか?」聞いてみたが、おばさんたちもここに来るのは初めてとのこと。
とりあえず行ってみる。
確かに、wikipediaにあったとおり、呉羽丘陵の東側は急峻だ。
二の丸跡。
本丸跡。
帰り際、まだ話していたおばさんたちに、険しい坂道の先に一応、本丸跡があることを教えた。
呉羽丘陵の西側のなだらかな斜面も見てみたかったので、西側の麓にあるカフェやカレー屋に何軒か電話してみたのだが、どこもランチタイムは終了していた。残念だが諦める。富山城の方に帰ることに。
タクシー車内で富山城周辺で軽くご飯が食べられる場所を探す。ちょうど富山城の前の富山第一ホテルのロビーで食べることにしよう。
神通川
富山城に向かう途中、右側に球場が見えた。富山大の隣だ。そして、市電は大学前で終点になっていた。
神通川を越える橋の上では立山連峰が眼前に。天気良ければ素晴らしく気持ちのいい光景だろう。
なお、神通川というとイタイイタイ病を思い出すが、神通川の上流には岐阜県になるがスーパーカミオカンデがあるようだ。
スーパーカミオカンデと神通川が結びついていなかったので意外な感じがした。
後で知ったのだが、イタイイタイ病の原因は神通川上流の神岡鉱山から排出されたカドミウム。スーパーカミオカンデはその神岡鉱山内に設置されているそうだ。
続きは以下をご覧ください。