ここで紹介するのは「国内航空傷害保険」と「国内旅行傷害保険」の違いについてです。
ジェーシービーが発行するANA JCBカードと、三井住友カードが発行するANA VISAカードには、
- 海外旅行傷害保険
- 国内旅行傷害保険
- 国内航空傷害保険
の3つの旅行保険が付いています。
ANAアメリカン・エキスプレス・カード、ANAダイナースカードには、
- 海外旅行傷害保険
- 国内旅行傷害保険
の2つです。
国内「航空」傷害保険とは何でしょうか?また、国内「旅行」傷害保険との違いは何でしょうか?
目次
国内航空傷害保険は「航空機搭乗中傷害事故」に対する保険
国内航空傷害保険は
- 航空機搭乗中傷害事故
に対する保険です。
余り考えたくないですが、航空機が乱気流に巻き込まれて怪我をしたり、最悪墜落して死亡したり後遺障害が残った場合に適用される保険です。
「航空機搭乗中」には、以下の場合も含みます。簡単に言えば、保安区域内にいる間と、不時着して目的地or出発地に到着するまでの間も含まれるということですね。
- 航空機の搭乗者に限り入場が許可される飛行場内にいる間。ただし、被保険者が乗客として定期、不定期航空運送事業者が路線を定めて運航する航空機に搭乗している場合に限る。
- 搭乗している航空機が不時着陸した場合において、次のいずれかの場合で、かつ、定期、不定期航空運送事業者の提供する交通乗用具に搭乗している間。
- 被保険者が引き続き、目的地に赴く場合は、目的地に到達するまでの間。
- 被保険者が出発地に戻る場合は、出発地に到着するまでの間。
国内旅行傷害保険は「公共交通乗用具搭乗中傷害事故」「宿泊中火災傷害事故」「募集型企画旅行参加中傷害事故」に対する保険
一方、国内旅行傷害保険は、
- 公共交通乗用具搭乗中傷害事故
- 宿泊火災傷害事故
- 募集型企画旅行参加中傷害事故
を補償対象とするので、国内航空傷害保険よりもカバー範囲が広くなります。公共交通乗用具の中に航空機は含まれますからね。
ANA JCBカード、ANAカード(一般カード)は国内航空傷害保険が自動付帯
下表は、ANA JCBカード、及び、ANAカード(一般カード)の国内旅行傷害保険と国内航空傷害保険を紹介したものです。
※ピンチアウトで拡大できます。
見て分かる通り、一般カード、ワイドカードには国内旅行傷害保険がそもそも付いていません。ただし、国内航空傷害保険は自動付帯しています。
飛行機事故に巻き込まれても、一般カード、ワイドカードを持っていれば、保険が適用されるということです。
ワイドゴールドカード、プレミアムカードは、国内旅行傷害保険も国内航空傷害保険も自動付帯しています。高い年会費を払うだけの価値はあるということですね。
ANAアメリカン・エキスプレス・カード、ANAダイナースカードには国内航空傷害保険が付いていない
一方、ANAアメリカン・エキスプレス・カード、ANAダイナースカードには国内航空傷害保険は付いていません。
国内旅行傷害保険で代用しろ、との立場です。
この点は、ANAカード(一般カード)、ANA JCBカードの方が親切ですね。
以下は、ANAアメリカン・エキスプレス・カードの国内旅行傷害保険の内容です。ANAアメリカン・エキスプレス・カードには、一般カード、ゴールドカード、プレミアムカードの3種類あります。
プレミアムカードであっても、旅行代金をカード決済しなかったら、保険が一切適用されません。渋いです。
私のメインカードは、ANAアメリカン・エキスプレス スーパーフライヤーズ プレミアム・カードです。特典旅行する時、つまり、旅行代金を払わなかった場合に、国内旅行傷害保険が適用されないことを心配して、以下のような記事を書いたことがあります。
以下は、ANAダイナースカードの国内旅行傷害保険の内容です。ANAダイナースカードには、ANAカード(ワイドゴールドカード)に該当するANAダイナースカードとプレミアムカードに該当するANAダイナース プレミアムカード(招待制)の2種類あります。
傷害死亡と傷害後遺障害については、旅行代金をカード決済した場合と旅行代金をカード決済しない場合とで、金額が異なります。