ANA SFC修行12回目の行き先は、山形県庄内地方の鶴岡市。
当初は、鳥取県の米子に行くつもりだったが、台風15号接近で荒天が予想されるため、当日の朝に急遽行き先を変更。なお、天候を理由としたキャンセルのため、払い戻し手数料はかからず。
今回の羽田-庄内の往復でかかった費用、および、獲得したマイル、プレミアムポイントは以下の通り。プレミアムポイントが1,000ポイント未満のフライトは初めて。
37,080円で1,890プレミアムポイント獲得。いわゆる「PP単価」は19,61円(37,080/1,890)。
利用日 | 便名 | 内容 | 運賃種別 | 費用 | プレミアムポイント |
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8/25 | NH395 | 羽田-庄内 | プレミアム株主優待割引運賃 | 18,540円 | 945 |
8/26 | NH400 | 庄内-羽田 | プレミアム株主優待割引運賃 | 18,540円 | 945 |
37,080円の内、36,980円分はANA SKYコインを充当したので、実質的な負担は100円のみ。
ポイントサイトでANAマイルを貯めて、ほぼ無料で旅行する方法については、以下の記事をご覧ください。
目次
当日、米子から庄内へ行き先変更
前日にkmタクシーの羽田空港定額タクシーを予約。9:30発のNH383(羽田-米子)に合わせて、7時40分に迎えに来てもらうように頼んだ。
前日の夜に「08/25 ANA383便 天候調査のお知らせ」というメールが来た。
08月25日 ANA383便 東京/羽田発 – 米子着は台風のため、運航に影響がないか天候状況の確認を行います。結果は出発予定時刻の50分前までに、決まり次第メールまたはANAホームページにてご案内いたします。
そして、当日は6時30分に起床。
朝食を食べながら今日の行き先について考える。
米子行きは飛ぶ可能性はあるが、仮に無事に米子に着けたとしても天候はほぼ雨。観光は楽しめないだろう。それなら、台風の影響の少ない北へ向かうか。ANAが就航している東北の空港というと秋田と庄内がある。前回訪れた秋田にするか、それとも庄内にするか。秋田藩と庄内藩は戊辰戦争時の敵同士。前回・秋田(新政府側)、今回・庄内(幕府側)というのはストーリー的に面白そうだ。よし、米子はやめて庄内にしよう。
ということで、家を出る30分前にNH383(羽田-米子)をキャンセル、NH395(羽田-庄内)を購入した。株主優待運賃はいつ買っても値段が変わらないからありがたい。
NH395は11時10分発だから、空港に着いてから1時間半くらい待つことになる。ANAラウンジで『花燃ゆ』でも見てるか。
鶴岡のホテルを予約
7時50分頃、kmタクシーに乗車。
8時40分頃、羽田空港第2ターミナルに到着。
例によって桂新堂のえびせんべいをお土産に購入して、ANA PREMIUM CHECK-INへ。
ANAプレミアムチェックインカウンターには、いつになく列ができていた。台風の影響か。
ANAラウンジへ。NHKオンデマンドで『花燃ゆ』でも見ようかと思ったが、庄内のホテルを取らなきゃいけないことを思い出した。庄内地方には鶴岡市と酒田市という2つの中心都市があるようだ。wikipediaによると、鶴岡市の人口は13.66万人(2010年)、酒田市の人口は11.12万人(2010年)とのこと。より人口が多い方が繁華街も活気があるよね? 鶴岡市には庄内藩の藩庁があった鶴ヶ岡城跡もあるし観光的にも楽しめそう。よし、鶴岡市で宿を取ろう!と楽天トラベルで検索をかけたが、鶴岡市内にホテルが一件も空いていないw えっ?マジ?酒田市内には数件あったが古びた民宿って感じのところだった。
「えっ、ちょっとヤバくない?今さら行き先変更できないよ」と思い、机の上の荷物を片付けて、電話コーナーへ。直接、ルートインホテル鶴岡駅前に電話。よかった、空きがあった。7,400円で13平米だそうだ。狭いけど仕方ない。「楽天トラベルには一件も空きがなかったが」と言うと、空室が残り少なくなると楽天トラベルにはアップしないとのことだった。そういうもんなのか。
その後、食べログで昼飯・晩飯調べ。昼飯はアル・ケッチァーノ(Al che-cciano)ってところが美味しそうだし話題性もあって良さそう。でも、オンライン予約ではいっぱいだった。向こうに着いてから電話してみよう。夜は寿司がいいがあまり高いところはないみたいだ。で、結局、『花燃ゆ』は見られなかった。
NH395のプレミアムクラス
時間になったので72番の搭乗口へ。
機材はB737-800。席は1A。電源があったのが意外。ただ、コンセント挿してもスマホ充電できなかったぞ。
出発して15分位でPremium GOZENの提供開始。
壱の重
鮭幽庵焼き
煮物(里芋、大根、赤蒟蒻、がんも、椎茸、アスパラ)
焼蒲鉾
海鮮蒸し
はじかみ
杏子
セロリ漬け
弐の重
牛肉味噌時雨ご飯(牛肉味噌時雨煮、とろっと玉子、グリーンピース)
お腹すいてたので、特に牛肉味噌時雨ご飯をバクバク食べたかったけど、向こうで昼飯を考えていたから軽く食べただけで残した。Premium GOZENは選択制にしてくれればいいのにさ。
朝日山地上空。奥に日本海が見える。
NH395は日本海に出てから、右に旋回し、庄内空港へランディング。なお、庄内砂丘は日本一の長さの砂丘らしい。
庄内空港からシャトルバスで鶴岡駅へ
庄内空港到着。荷物が出てくるのを待つ間に米子全日空ホテルにキャンセルの電話。荷物受け取り後、アル・ケッチァーノ(Al che-cciano)に電話。やっぱり空いてなかった。残念。
シャトルバス乗り場へ。庄内交通の係員に「鶴岡と酒田、どっちが人口多いですか?」と聞いたら、「最近合併して、鶴岡のほうが多い」と。合併しなかったら酒田のほうが人口多かったのかな?鶴岡駅前行きのシャトルバスに乗る。運賃は後払いとのこと。
これが庄内平野かー。美しいな。空港着陸前にも見えたあの山は鳥海山かな?
風で緑の稲穂がウェーブしているよ。
車内では食べログで昼飯場所をサーチ。25分位で鶴岡駅前に到着。
駅周辺のチェック。
鶴岡駅地下道。
鶴岡市営駅前自転車駐車場
鶴岡駅駅舎。
駅前広場。若者がたむろしていた。
左側の「MARICA」というデパートは閉店していて、汚れた壁面が物悲しい。後ろの若者が「酒田駅前も何にもない(笑)」と言ってて笑った。
ホテルルートイン鶴岡駅前
宿泊先のホテルルートイン鶴岡駅前へ。駅前から歩いて1分。
6階のシングルルーム。7,400円。
今回は電話予約となったが、通常は、ポイントサイト経由の楽天トラベル利用がお得。(マイルに交換可能な)ポイントが貯まる。
ベッドが凄く固かった(笑)
ジュニアペーパームーンでランチ
さて、昼飯。
駅から近いセプドール ST.(セプドールエスティ)という店がいいかなと思い、電話してみたが通じない。次に、ジュニアペーパームーンに電話。席空いてるとのこと。
13時半くらいにホテルを出る。
ホテルルートイン鶴岡駅前にあったこの建物。ホテルスタッフに聞いたら、JAの米倉庫とのこと。さすが米どころ。
鶴岡駅前からタクシーに乗車。ジュニアペーパームーンはVOICEショッピングセンター内にあるようだ。
10分もしないで、VOICEショッピングセンターに到着。ブックオフ、ホームデコワールド(ホームセンター?)、酒屋、VOICE(スーパー?)などが集まったところだった。なんか期待できなそうな感じがするけど、大丈夫かな?(^_^;)
ところで、ジュニアペーパームーンが見つからない。真ん中にある建物は「Restaurant CAFE JunioR」って書いてあるしなぁ。タクシー運転手さん、メーター切ってくれた。もう一度店に電話。真ん中の建物がそうみたい。
店内入ったら、女性二人組ばかり。そこに男性一人客の私。
メニュー。
スペシャルランチ。ドリンクが食前・食後に1杯ずつ付いて、デザートがワゴンサービスで3品選べて、1,100円って安すぎ!!
1,830円のランチコースにした。メインディッシュは肉or魚ということだったが、鶏が食べたかったの。聞いたところ、鶏でも大丈夫とのこと。
前菜。
ちゃんととうもろこしから作ったコーンスープ。旨い。
メインは鴨だった。・・・皮の下の筋の部分にちゃんと火が通ってないせいか、ナイフで切れない。スライスしてもらえばよかった。相当力を入れて赤身の部分だけ切り取ってなんとか食べた。美味しいのだが。肉か魚にすればよかった。付け合せの野菜は旨かった。
デザートのミルクレープ。旨い。
料金は、ランチコース(1,830円)と生ビール(650円)で2,480円。
タクシーを呼んでもらって、鶴岡公園へ。
鶴岡公園
15時過ぎに鶴岡公園に到着。
鶴岡公園は、庄内藩・酒井家の居城「鶴ヶ岡城」の本丸・二の丸跡に広がる城址公園。城は明治8年(1875年)に解体されたとのこと。鶴ヶ岡城の遺構としては、お濠と土塁、石垣のみ残っている。
鶴ヶ岡城の本丸跡に立つ荘内神社は、徳川十六神将・徳川四天王筆頭の酒井忠次(ただつぐ)を初代として、二代の家次(いえつぐ)、三代で出羽庄内藩の初代藩主・忠勝(ただかつ)、九代の忠徳(ただあり)を祀った神社で、明治10年(1877年)建立とのこと。
酒井家次は、私の生まれ故郷の高崎藩主だったこともあるので、ちょっとシンパシー。
同じく本丸跡に鶴岡護国神社。
満洲事変の首謀者として知られる石原莞爾も鶴岡出身みたい。調べてみたら、鶴岡公園の北側の濠の向かいにある山形県立鶴岡南高校(旧制荘内中学校)出身みたい。大川周明、服部卓四郎も同校出身とのこと。
城内グルッと散策していたら、息子から電話があり、夏休みの宿題について問われる。電話してくんなw
同じく本丸跡にある藤沢周平記念館。藤沢周平も鶴岡市出身らしい。軽く見学してみた。入館料320円。
記念館の職員にタクシーを呼んでもらい、ホテルへ戻る。
鶴岡の安兵衛寿し
食べログで鶴岡の寿司屋を検索。夜の平均予算が高くて、そこそこレビューの付いている「安兵衛寿し」を予約。
19時頃、フロントにタクシーを呼んでもらい、安兵衛寿しに向かう。小雨が降ってきた。
暗い夜道にポツポツとスナックの明かりが灯る通りに来た。タクシー運転手によると、ここが鶴岡の繁華街で、「昭和通り」というところだそうだ。その直後、コオロギ?の鳴き声が聞こえてきて笑った。虫の鳴き声が聞こえる繁華街。
入口。
カウンターに座る。先客は男連れ2名のみ。
お通し。ツブ貝。
刺し身をおまかせで。白身魚のみ。左からメバル、スズキ、あら、ノドグロ、スルメイカ、エガイ。舌触りねっとりで脂の旨味濃厚なノドグロが旨かった。
いやぁ、しかし、大将が愛想がなくて話しかけづらい(笑)
刺し身とかぶらないネタでお寿司をおまかせで。左からヒラメ、真鯛、ハタ。真鯛旨い。
『花燃ゆ』に銀姫(長州藩最後の藩主・毛利元徳の正室)役で出ている田中麗奈の色紙があったので、大将に「田中麗奈さんは何で来たんですか?」と聞いてみたら、初めて「うーん、なんだっけ?」と笑顔を見せてくれた(笑) 若い板前さん(息子さん?)によると、藤沢周平原作の『山桜』の撮影で鶴岡に来たときに寄ってくれたとのこと。そういえば、『るるぶ』に「スタジオセディック庄内 オープンセット」というのが載ってたな。あそこで撮影したのね。最近だと、妻夫木聡さんが、阿部サダヲさんとの共演映画『殿、利息でござる!』の撮影で鶴岡を訪れ、安兵衛寿しにも寄ってくれたとのこと。
美味しかったのどぐろ、真鯛を追加オーダー。
さらにもう一回のどぐろ、真鯛とスズキ、アジをオーダーして締め。締めて5,760円でした。
鶴岡のクラブアッシュでシャンパンファイト
21時頃、「安兵衛寿し」を出ると、雨はもう止んでいた。
Google Mapを頼りに、事前に調べていたキャバクラ「クラブアッシュ」(実際はスナックだったが)に向かう。
途中にあった店を撮影。繁華街ですが、ホントに灯り少なくて暗いです。
お、ここだ。
2階へ。入口ドア付近が暗くて営業してるのか心配になったが、押したら開いて、「いらっしゃいませー」。よかった。
きれいで高級感のある店内。バーカウンターも立派。先客は0。カウンターを案内されたが、ソファ席に座らせてもらった。
スタッフは女性二人。主任っぽい感じの若い子の方にシステムの説明をしてもらう。1時間2,000円で、ハウスボトルの焼酎、ウィスキー、ブランデー?が飲み放題だそうだ。全部苦手は私は「シャンパンあります?モエだといくらですか?」。「別料金になっちゃうんですがいいんですか?」と。モエは置いてなかった。あるのは甘めのスパークリングワインだけだった。7,000円らしい。まぁ、いっか。
コルク抜くの苦手そうだったので私が開ける。主任より年上だが勤務歴が浅いもう一人の子(ゆなさん)も入って3人で乾杯。ゆなさん、シャンパン飲むの初めてと言っていたが、甘くて美味しいと言っていた。結果的に良かった。
「お仕事で鶴岡へ?」というよくあるトークから色々お話した。酒田市の漁師町の出身のゆなさんからすると「鶴岡の人は腹黒い」とか(笑) 「ギャルが多くてワイワイ飲むなら酒田、しっとり飲むなら鶴岡」とも言っていた。庄内藩の城下町・鶴岡、西廻り航路で栄えた商人の町・酒田という街の性格の違いが人情にまで表れてるのかもと妄想したら面白かった。
羽田空港で買った桂新堂のえびせんべいをツマミに。
スパークリングワイン2本目は、ゆなさんにレクチャーしながら開けようと思って、「コルクしっかり持って、瓶の底をひねるでしょ。コルクが上がってきたら、ちょっとコルクを傾けると”プシュ”と”天使のため息”がね・・・」と言いかけたところでシャンパン暴発!私のメガネを中心にシャンパン汁がブシャー!!
笑うしかない(笑) ゆなさんは「ごめんなさい、私が振っちゃったのかもしれない」とかばってくれたが、いいえ、私が悪いんです。後ろの壁紙まで濡らしてしまって、すみませんでした(^_^;)
スパークリングワインかかると糖分のせいでベトベトになるんだね(^_^;)
シャンパンファイトするなら糖度の低い辛口がいいねと思った。
シャンパンファイトの直前に、旅行行った時は旅行記書くって話してたから、ゆなさんに「いいネタできてよかったね♪」と(笑)
実際は27歳らしいが、肌がきれいなせいか22歳に見えるゆなさん、明るくて、よく笑う楽しい子だった。鶴岡の夜が印象深いものになった。ありがとう。
店仕舞いは24時。健康的だ。タクシーを呼んでもらう。
料金は、スパークリングワイン2本(7,000円×2)と3時間分のチャージ(4,000円×3)で26,000円だった。
普段もっと遅くまで飲んでいるので、帰りのコンビニでツマミとビール買って、26時位まで飲んで就寝。
※立派なバーカウンターの写真、撮ろうと思っていたが忘れてしまったので、後日、ゆなさんに送ってもらった。ありがとう~。
※文章、写真共に本人の許可を得て掲載しています。
ホテルルートイン鶴岡駅前は空室なく、レイトチェックアウトできず
10時半くらいに起床。昨日は深酒しなかったので早く起きられた。
フロントに連絡し、例によって夕方までのレイトチェックアウトを頼む。例によってもう1泊分の料金がかかると言われる。了承。安心して二度寝しようかと思っていたら、フロントから連絡が。今日は空室がなくて延泊できないらしい。あら。遅くとも14時までにはチェックアウトしなきゃいけないとのこと。
今日の一日の予定を考える。お腹空いたのでまず昼飯食べに行こう。あっさりしたものがいいな。食べログで蕎麦屋を調べて、「そば処三浦屋」に行くことにした。その後、庄内藩の藩校・致道館と致道博物館でも見に行こう。
チェックアウト前に、ホテルルートイン鶴岡駅前の北側を撮影。
鶴岡駅北口には工場群が広がっている。羽田-庄内便には多くのビジネスマンが乗っていたが、あの人達はどこに消えたのだろう?これらの工場の監督にでも来てるのかな?
シャワー浴びて、荷物まとめて、12時チェックアウト。
鶴岡まちなかキネマ
鶴岡駅前でタクシーに乗車。「そば処三浦屋」に行く前に、「鶴岡まちなかキネマ」に寄ってもらう。いい雰囲気の映画館っぽいので。
昨日見たJA全農山形の米倉庫に雰囲気似ているが、これは何かの倉庫なのだろうか。
タクシーの運転手が、左は奥田さんのパン屋だと教えてくれた。奥田さん?昨日ランチで行こうと思って行けなかったアル・ケッチァーノの奥田政行シェフがプロデュースする「地ぱんgood」というパン屋だった。
映画館の中へ。
待合室の奥から入口側を撮影。梁がむき出しで天井採光。映画館とは思えない内観。
鶴岡シルクコーナーがあった。シルクが有名なのかな。
ドリンクコーナー。
ここは何の建物だったのか気になる。一角に「松文産業鶴岡工場の沿革」という説明書きがあった。ここは元は絹織物工場だったようだ。それでシルクコーナーがあったんだね。
鶴岡の絹織物は、荘内藩の9代藩主、酒井忠徳公が享保年間に京都西陣より技術者を招き小禄藩士の家族の内職として伝授されたのが始まりと伝えられています。
また、明治維新後の松ヶ岡開墾場(鶴岡市羽黒地区)にはじまる養蚕以降、養蚕から製糸、製織、精練、捺染というすべての工程を行う絹織物の国内有数の産地となっておりました。そのような中で、松文産業鶴岡工場は、最盛期には従業員が約400名に上る鶴岡の絹織物産業を支えた代表的な事業所でした。
引用元:松文産業・長山邸について
天井。長さ6間(10.8メートル)の陸梁(ろくばり)は一本物の杉材が使われているとのこと。
いやぁ、ホント、いい雰囲気の映画館だった。スタッフの対応も温かかった。
さて、「そば処三浦屋」へ。
そば処三浦屋
12時半ころにそば処三浦屋に到着。
メニュー。ビールと海老天ざるそば(野菜天付き)1,300円を注文。
来た。蕎麦もうまいけど、サクサクに揚がった野菜天がめっちゃ旨かった。これ書いてたらまた食べたくなったぞ。
食後、タクシーを呼んでもらい、庄内藩校・致道館へ。
休館だった致道館
着いたと思ったら、休館だった。タクシー運転手の話によると、この辺は水曜休館の施設が多いらしい。
致道館と道を挟んで反対側に鶴岡市役所がある。
中には入れないが、周りから致道館を観察。広い敷地に、建物が保存状態良く残っている。
奥羽列藩同盟は、朝敵とされた「会津藩」と「庄内藩」の赦免嘆願を目的として結成されたのだが、会津は戦場となってしまったため会津藩校・日新館は天文台跡を覗いて全て焼失してしまった。綺麗に残ってる致道館と対照的。
致道館の隣は現在工事中。鶴岡市文化会館ができるらしい。
鶴岡市文化会館と道を挟んで反対側に大きな木がある。山形県天然記念物指定にされているタブノキだそうだ。鶴岡市の気候でこのような巨木に生育したことは極めて珍しいらしい。
そして、タブノキのすぐ近くに、なんと「敬天愛人」の石碑が。「賊軍」とされた庄内藩とは敵対関係の「官軍」薩摩藩の西郷隆盛が好んで使った言葉。
戊辰戦争で庄内藩が降伏した時、官軍に最後まで激しく抵抗したので、厳しい処分を覚悟していたが、西郷隆盛の命により寛大な処分が下された。以後、庄内の人は西郷隆盛をリスペクトするようになった、と碑には書かれていた。旧会津藩士は、西南戦争の時に、戊辰戦争の雪辱を晴らそうと大いに奮起したと伝えられているから、ここでも会津藩と庄内藩は対照的だ。
タブノキと敬天愛人の石碑の隣には清川屋のショップ「HOUSE清川屋」があった。立派な建物だった。
鶴岡タウンキャンパス
すぐ近くに慶応義塾大学の庄内キャンパスがあるらしいので見に行く。
鶴岡公園・鶴岡タウンキャンパスの地図。
慶應義塾大学先端生命科学研究所と東北公益文科大学・大学院、致道ライブラリーが入っているらしい。いいところにキャンパスあるよね。
慶應義塾大学先端生命科学研究所のすぐ隣の敷地に、2018年9月、ショウナイホテル スイデンテラスがオープン。
2021年10月に訪問する。
致道博物館
鶴岡タウンキャンパス前の通りを渡って、致道博物館へ。
常設展示である旧鶴岡警察署庁舎は解体中だった。
致道博物館の案内図。
こちらは常設展示の旧西田川郡役所。
企画展示の「出羽庄内藩酒井家の遺宝」をじっくり鑑賞。なお、写真撮影は禁止。
狩野秀信の「徳川十六将図」では、左上筆頭に酒井忠次(ただつぐ)が描かれていた。
刀も鎧もほぼ新品状態で展示されていたよ。
その後、酒井氏庭園を見て、
民具の蔵で、西廻り航路で栄えた庄内藩の日本海海運関係資料を見て、旧荘内藩主御隠殿を見学して、畳の部屋で一休み。マッサージ受けたいくらい腰痛い。
致道博物館の売店に、「徳の交わり 西郷隆盛と菅実英 魂のふれあい」という漫画冊子が売っていたので、機内で読もうと購入。
タクシーを呼んでもらい、16時45分頃、致道博物館を出て、空港へ向かう。
NH400のプレミアムクラス
庄内空港到着。おみやげショップで清川屋のゼリーやシャーベットを買う。このゼリーとても美味しかった!おすすめ!
17:55発のNH400便に搭乗。
致道博物館で買った「徳の交わり 西郷隆盛と菅実英 魂のふれあい」を読む。
不平士族の反乱である西南戦争が起こった時、西郷隆盛を心から慕っている庄内藩士の中には呼応して立つべきだという意見もあったらしい。それを、荘内藩の家老であった菅実秀は「もし西郷先生が率先して、反乱を起こされたのなら、必ず自分に連絡があるはず。それがないのは今回の行動は先生のご意思から出たものではないからだ」と言って諌めたという。
政府側も旧庄内藩の反乱を見越して、その対策まで立てていたらしいぞ。
鹿児島の私学校に留学していた旧庄内藩士の榊原政治さん(16歳)と伴兼之さん(18歳)は、西南戦争に参加し、榊原さんは延岡、伴さんは田原坂で戦死したらしい。まさか、「朝敵」とされた旧庄内藩士に西郷方で西南戦争に従軍していた人がいたとは!
なお、鶴岡まちなかキネマの説明書きにあった松ヶ岡開墾場は菅実秀が旧藩士の先行きを考えて作ったものらしい。
夢中になって漫画を読んでいたが、出発して20分後には、Premium GOZENの提供開始。飛行時間1時間の羽田-庄内便は忙しいです。
壱の重
手長海老艶煮
牛肉八幡巻き
夏野菜と昆布の和え物
鯵南蛮漬け
焼き葱
枝豆入り玉子焼き
さつま芋レモン煮
酢蓮根
とうもろこし入り薩摩揚げ
椎茸と海老の二味揚げ
煮物(里芋、蛸、南瓜、木の葉冬瓜)
弐の重
鰈幽庵焼き
がんもどき
そら豆
二色ご飯(ちりめん山椒、玉子そぼろ、楓麸)
合計658kcal。
今回の庄内旅は、1日目の晩飯まではインパクトの弱いものだったが、クラブアッシュでのシャンパンファイト体験と庄内藩と西郷隆盛の関係を知ることで大変刺激的なものになった。庄内の人皆温かかった。今回も楽しい旅となった。
次回の修行記は以下になります。