こんにちは。
ポイントとマイルを貯めてあちこち旅行するのが好きな、jun(@odakyu_de_go)と申します。
今回は、東京ステーションホテルの滞在記です。
2021年11月16日(火)からの1泊。
11月12日から旅のサブスク「HafH」(ハフ)で東京ステーションホテルが泊まれるようになったので、すぐに予約してみました。
目次
当日までの準備
「HafH」で東京ステーションホテルを予約する場合の必要コイン数は以下のようになっている。
必要コイン数 | |
クラシックコンフォートクイーン(景観なし) | 1,450 |
パレスサイドスーペリアツイン | 2,000 |
パレスサイドスーペリアツイン(同伴1名まで可) | 2,400 |
11月12日に、2,000コインを使って、「パレスサイドスーペリアツイン」を予約。
東京ステーションホテル公式サイトの説明によれば、「パレスサイド」とは「丸の内側の景観を一望できる客室」とのこと。
一方、これとは別に「パレスビュー」という部屋タイプがある。こちらは「丸の内側でホテル中央付近に位置する客室」とのこと。
東京駅は南北に長いので、その中央部分に位置するのが「パレスビュー」で、中央より端に位置するのが「パレスサイド」ということになる。
パレスサイド | 丸の内側の景観を一望できる客室 |
---|---|
パレスビュー | 丸の内側でホテル中央付近に位置する客室 |
ドームサイド | 南北の駅舎ドームに沿ってレイアウトした部屋。美しいドームレリーフを最も間近に眺めることができます。天井が4mもの高さで開放感もあり、他にはない唯一無二の空間です。 |
あまり眺望を期待できない「パレスビュー」より、「ドームサイド」の部屋のほうが面白そう。
ホテルに電話して、部屋タイプの変更をお願いすると、差額なしに変更できた。
※より高い部屋に変更する場合は、差額が必要。
晩飯は、17:00から東京駅舎内の「すし青柳」のカウンター席を予約。
東京駅にアクセス
前日泊まっていた三井ガーデンホテル六本木プレミアをチェックアウトして、DiDi Special(ハイヤー)を利用して、12時過ぎに東京駅に到着。
フロントに行ったが、まだ部屋の準備はできていないということで、チェックイン前に昼飯を食べ、東京ステーションギャラリーの「小早川秋聲 旅する画家の鎮魂歌」展を見ることに。
展覧会を見る前に、丸の内南口改札で「平民宰相」原敬の遭難現場を確認する。ここにあった柱の陰で待ち構えていた国鉄鉄道員によって襲撃されたとのことだ。
丸いマークが付けられた場所がまさに遭難現場である。
東京駅では、浜口雄幸首相も東海道本線のホームで右翼活動家の佐郷屋留雄に銃撃され、翌年に命を落としている。
※遭難現場の真下の新幹線改札口付近にその目印がある。
「カメリア」でビーフシチュー
2階にある「カメリア」へ。
1915年の開業当時から愛されてきたというビーフシチュー目的で。
予約なしだったが、カウンター席を利用することができた。
場所的には「KITTE」の前辺りになる。
黒毛和牛のビーフシチュー単品(4,100円)を注文。
「カメリア」公式サイトによれば、
1915年のホテル開業当初から食通に愛されてきた東京ステーションホテル伝統の味。
当時のレシピをもとに当ホテルの総料理長 石原 雅弘が現代の味覚に合わせてアレンジいたしました。
とのこと。
温野菜とパスタ付き。
上手く表現できないけど、ルーは後を引く旨さだった。牛肉も美味しい。
野菜も味が濃い。
パスタはそのまま食べてしまって、「なんか違うなぁ」と思ったけど、ビーフシチューに入れて食べるものだったみたい・・・笑
まだチェックイン前だったが部屋付けにすることができた。
※なお、この記事の末尾で今回かかった費用をまとめてある。
東京ステーションギャラリーで「小早川秋聲 旅する画家の鎮魂歌」展を見る
13:00前に店を出て、丸の内北口にある東京ステーションギャラリーに向かう。
東京駅の中央から皇居に向かう行幸通り。
「パレスビュー」の部屋に泊まると、部屋からのこのような景色が見られるのかな。
東京ステーションギャラリーを訪れるのは初めて。北口改札内に入口がある。
有名な戦争画「國之楯」を下絵とともに見ることができた。
「御旗」「虫の音」などの戦争画は、(戦争画から連想される)雄々しさ、勇ましさよりも静謐さを感じさせるものとなっていた。
初期の作品や戦後の作品も一度に見られて面白かった。
3階から2階へ降りる階段、2回展示室(撮影不可)の壁は、創建当時のレンガがむき出しになっていて、生々しかった。
見終えると、ドームの2階の回廊部分に出る。
ここには東京駅の歴史が模型とともに飾られている。
南北ドームの干支の装飾レリーフの復元も見ることができた。
※十二支なのに8つしかレリーフがない理由は後ほど。
東京ステーションホテルにチェックイン
14:30過ぎに再びフロントへ。
最高レベルの恭しさで迎えてくれる。
東京ステーションホテルの「ドームサイドスーペリアキング」はこんな感じ
スタッフに先導され、宿泊者専用のエレベーターで3階へ。
用意された部屋は、3075号室。
うちのリビングの天井も3メートル以上あってかなり高いのだけど、ここはもっと高いな。うちもシャンデリア吊り下げてみようか・・・笑
窓からは丸の内南口改札前の様子とドーム天井が見える。
防振双眼鏡を持ってきたので、鷲や秀吉の兜、干支のレリーフなどもじっくり見ることができた。
なお、八角形のドームなので、干支のレリーフは8つしかなく、卯・子・酉・午が欠けている。
これには面白いエピソードがある。
辰野の郷里、唐津に近い佐賀県武雄市に武雄温泉楼門という建物がある。辰野の設計で東京駅の翌年(大正4年)に完成した。近年、この建物に、東京駅のドームで外された4つの干支があることが判明したのだ。
2013年の改修工事をきっかけに、2階天井の四隅の板に卯、午、酉、子が彫られていることが分かった。4つの干支は、東京駅ドーム内の8つの干支と方位も対応していた(詳細はこの記事)。辰野の遊び心だろう。
デスクの鏡は360度カメラのような魚眼レンズのようで面白かった。
水回りのスペースはこんな感じ。
アメニティは、「Histoires de Parfums」(イストワール ドゥ パルファン)というもの。初めて見た。
アジアのホテルとしては初のコラボだそうだ。
“ホテルの〈歴史の香り〉を創りたいー”。フランスのフレグランスブランド
「HISTOIRES de PARFUMS (イストワール ドゥ パルファン)」からオファーを受けて、
アジアのホテルで初となるコラボレーションが実現しました。
1年以上もの年月をかけて創り上げたバスアメニティは、ここにしかない、世界でたった一つの香り。
個人的な東京ステーションホテル館内ツアー
一息ついた後、チェックイン時に渡された「館内ツアーガイド」を持って、個人的な館内ツアーに。
まず、4階の「アトリウム」へ。
明日の朝食会場となる。
それまで使われていなかった屋根裏のスペースを有効活用したとのこと。
東側の屋根はガラス張りになっていて、自然光を取り込める。
スタッフはもう明日の朝食のためのテーブルセッティングをしていた。
ソファ席もある。
卓上にグローブ・トロッターのスーツケースが。グローブ・トロッターとコラボしてのアフタヌーン・ティを日にち限定でやってるようだ。
西側の壁に創建当時のものというレンガが。
中央の縦の鉄骨は、戦後の駅舎復興工事の際に、他で使用されていたものを移設したとのこと。
写真を撮っていたら、男性スタッフに手招きされたのでついていってみると、階段を数段登った先にある小部屋に案内してくれた。
「ここは東京駅のほぼ中央部なので皇居方面がよく見えますよ」と。
おぉ、これは「パレスビュー」の部屋に泊まったときに見られる景色ではないか!?
ありがたい!
ホテル内からドームが見えるのも貴重だね。
この小部屋は予約不可で、ハネムーンの宿泊者など特別なゲスト向けに用意されているとのこと。
今回のような空いている時間帯に「アトリウム」を訪れると、もしかしたら案内してもらえるかもしれない。
「アトリウム」を出た後、2階の2033号室へ。
「館内ツアーガイド」によると、
1950年代、作家の松本清張がホテルを気に入り、たびたび209号室(現在の2033号室)に宿泊しました。当時の客室からは、現在は見えない駅のホームを見渡すことができました。同時期に発表された社会派ミステリーの代表作・小説「点と線」には、東京駅の13番ホームから15番線ホームを見通せる時間帯“空白の4分間”がトリックに使用されています。
壁には、『点と線』の冒頭ページと1957年当時の「あさかぜ」の時刻表が掲載されていた。
高校か大学のときに『点と線』読んだなぁ。
高峰三枝子が出ている映画版『点と線』も短い上に面白いのでおすすめ。
2階には丸の内中央口を覗ける場所もあったよ。
個人的な館内ツアーを終えて、16:30に部屋に戻る。17:00から「すし青柳」で晩飯だから忙しい。
「すし青柳」で晩飯
17:00過ぎに2階にある「すし青柳」へ。
カウンター席。
愛想のいいおじいちゃんが迎えてくれた。
すしコースは竹(9,075円)と松(14,520円)。竹にする。
宿泊者はドリンク一杯無料とのこと。
トラベルダイエットで日本酒一合で我慢しようと思っていたが、プランが崩れた・・・笑
先付けと一緒にビールを持ってきてもらった。
いきなり大間のマグロ、マツカワガレイ、戻りカツオ。
話を聞くと、ようやく常連さんが戻ってきたとのこと。ここの常連になりたいわ・・・笑
赤貝はまだ生きているということで、ビッターンと叩きつけて跳ね上がった状態で提供。
コハダにタイラガイ、蟹は少し炙って。
せいこ蟹薦められたが、金欠なのでスルー。いくらするか分からんしね・・・
お店は来年の10月で10周年とのこと。東京ステーションホテルの再オープン日(2012年10月3日)にオープンしたそうだ。
八海山の燗酒を頂く。体にスーッと馴染む。ああ、最高。
いくら、うに、鉄火巻き、卵で一通り。
この後、食べてないネタでおすすめを聞いて、サンマ炙り、車海老、アオリイカ(ゲソ付き)をもらう。
18:20くらいに会計。料金は14,399円。部屋付けに。
楽しく美味しい寿司体験だった。満足。
就寝
改札口には家路につくサラリーマン。
改札の上に位置するので多少騒がしいのではないかと思っていたが、とても静か。
視覚障害者向けの「ピーン、ポーン」という誘導音くらいしか聞こえない。
窓が二重になっているのも大きいのかな。
あと、場所柄騒ぐ人がいないというのもあるか。
昨日の六本木泊は9階だったが、もっとうるさかった。
寝不足だったこともあり、21:30と早めに就寝。5時に起きるつもりで。
東京駅営業終了後の誰もいない丸の内南口改札
5時に起きる予定だったが、24:30に起きてしまった。
明日の朝食について考える。
「アトリウム」で食べられるブッフェ形式の朝食は5,250円もする。
とても元を取れるとは思えない。
ただ、調べると、ここの朝食はとても評判がいい。
一度体験しておくか・・・
25時過ぎになると東京駅の営業も終了した模様。
券売機のモニター表示も消えた。
誰もいない改札前をスタッフが点検している。
再び就寝。
「アトリウム」で朝食
静かすぎてぐっすり寝すぎてしまい、起きたら9:30。
朝食食べそこねるところだった、危ない危ない。
10:00過ぎに4階の「アトリウム」へ。
平日ということもあり、利用客数組で空いていた。
オムレツ&エッグベネディクト、本日のスープ&味噌汁、フレッシュオレンジジュース&本日のスムージーはオーダー制。
それ以外はビュッフェ形式。
ビュッフェはこんな感じで全て少量の個包装の上、蓋やビニールがかかけられている。
トングの使い回しを避けられて感染症対策になるし、トングのガチャガチャした音が聞こえず静かだし、いいね。
オムレツは、トリュフ塩の入ったオムレツとカニと海苔の入ったオムレツが選べた。
昨晩の「すし青柳」のせいこ蟹の印象が残っていたので蟹の方に。
フレッシュオレンジジュースを貰いに行ったら、そこにいたスタッフは、昨日小部屋に案内してくれた男性の方だったのでお礼。
1セット目はこんな感じで。
遅く行ったせいか、エッグベネディクトはもう作り置きのものが用意されている状態だった。
まぁ、言えばその場で作ってくれたのかもしれないが。
フレッシュオレンジジュースが美味しくて2回おかわり。
「アトリウム」内に丸の内駅舎の模型が飾られているが、このガラス張りの部分が今いる「アトリウム」だ。
創建当時のレンガはクリスマスオーナメントに隠れていた。
2セット目は、しらすトーストと一口ビーフシチュー。
昨日「カメリア」で食べたビーフシチューとちょっと味が違うような。
食べなかったけど、一口「鰻丼」とか刺し身とかもあった。
ソファ席で食事もできる。
食後のコーヒーをこちらで飲むのも良さそうね。
11:00過ぎに部屋に戻る。
東京ステーションホテルをチェックアウトする
チェックアウト(12:00)まであまり時間がない。
フロントに連絡して、30分だけチェックアウトを伸ばしてもらった。
あと、チェックアウト後に「ジェクサー東京」を利用できないか確認。
本来は滞在中の利用とのことだが、特別に許可してくれた。
お湯はって、浸かる。
充分な広さ。
もう一泊したい。
12:30前にチェックアウト。
支払いは、「カメリア」の昼飯代と「すし青柳」での晩飯代と「アトリウム」での朝食代の合計で23,749円。
「ジェクサー東京」の高温サウナを2セット
スーツケースを預けて、地下1階の「ジェクサー東京」へ。
高級感のある入口だ。
「ジェクサー東京」は会員制で、利用できるのは会員と東京ステーションホテル宿泊者のみらしい。
会員になるには、入会金33,000円で月会費が33,000円~。
参考:東京・丸ノ内のハイクオリティフィットネス | THE JEXER TOKYO
ホテル宿泊者は、1回2,000円でスパ施設を利用できる。
東京駅の地下にこんな場所があるっていうのが面白いね。
写真は撮れないので公式サイトから引用。
こんな感じで広くはない。
手前が38度の人工炭酸泉、一番広いのが41度の風呂、奥が18度の水風呂。
奥にスチームサウナ、ドライサウナがある。
人工炭酸泉は、血管拡張作用があるらしい。高温ではないので、体に負担をかけないんだそうだ。
ドライサウナへ。
感染対策のため、サウナマットが用意されていないので、ハンドタオルをサウナマット代わりにする。
温度計は90度を指している。
しかし、熱い!
ハンドタオルを畳んで4重にして、お尻と足裏の下に置いているのだが、やけどするくらい熱い。
息を吸うごとに鼻腔も痛い。
90度って嘘だろうという感じ。
いつも5分くらい入ってようやく発汗という感じだが、ここでは2分ほどで汗ダラダラに。
効率良いとも言える。
当初3人利用者がいたが、サウナから出ると誰もいない。
後でスタッフに聞いたが、混むのは17:00過ぎからだそうだ。
ドライサウナ→水風呂→休憩を2セット。
リラックスチェアは3つ用意されていた。
今日は静かすぎる東京駅内でぐっすり寝た上に、サウナでリラックスまでしちゃって、疲労感ゼロで家に帰れるね。
14時に「ジェクサー東京」を出る。
KITTEから東京駅を眺めて、『シンゴジラ』の名シーンを思い出す
化粧煉瓦の「覆輪目地」を確認。ブラタモリでも紹介されていたね。
駅前から竹芝行きの水素バスが走っているのね。同じくJRホテルズの「メズム東京、オートグラフコレクション」へ行くときに便利だね。
折角の機会なので東京駅を撮影。
その後、KITTE6階の展望スペースへ。
この角度から東京駅を眺めると、『シン・ゴジラ』の東京駅最終決戦を思い出しちゃうね。
無人在来線爆弾を喰らったゴジラが転倒したのが、まさに今泊まってきた南口ドームだ。
東京ステーションホテルの南口ドーム下の部屋に泊まってから、『シンゴジラ』の東京駅決戦見るとより面白いな。
ヤシオリ作戦のハイライト。無人在来線爆弾を喰らって転倒したゴジラが、血液凝固剤投入された場所がまさにそこw
HafHさん、良い機会をくれました。 pic.twitter.com/tKq3BQn1Hp
— jun (@odakyu_de_go) November 22, 2021
さて、帰ろう。
南口改札へ。泊まった場所を確認する。
部屋から見えた景色から、恐らく、「戌」のレリーフがある場所だ。
短かったけど、東京駅滞在を満喫したね。
ホテルでスーツケースを回収して、家路につく。
東京ステーションホテル滞在でかかった費用
今回の東京ステーションホテル滞在でかかった費用をまとめておく。
宿泊には、HafHのコイン2,000コインを使用。
食費は、「カメリア」「すし青柳」「アトリウム」の合計で23,749円。
交通費は、DiDiタクシーのハイヤークーポンとGOタクシーのクーポンを利用したので、電車代の387円のみ。
トータルで27,236円。
分類 | 細目 | 費用 |
---|---|---|
宿泊 | 東京ステーションホテル | 2,000HafHコイン |
飲食 | カメリア | 4,100円 |
すし青柳 | 14,399円 | |
アトリウム | 5,250円 | |
交通 | タクシー | 2,365円→0円 |
電車 | 387円 | |
タクシー | 920円→0円 | |
その他 | 東京ステーションギャラリー | 1,100円 |
ジェクサー東京 | 2,000円 | |
合計 | HafHコイン2,000コイン+27,236円 |