先日、タイ国際航空(TG)のファーストクラスでバンコクへ行きました。
ほろ酔いで降機し、TGの至れり尽くせりのアテンドサービスでスワンナプーム国際空港を出たのですが、空港から乗ったタクシーに300円くらいぼったくられました。
まさに「天国から地獄です」(おおげさ)。
詳しくは、以下の記事をご覧ください。
わずか300円とは言っても、人の露骨な悪意に触れるというのは嫌なもんですね。
以下では、バンコクのぼったくりタクシー回避策の一つとして、「Uber(ウーバー)」「Grab(グラブ)」という選択肢を用意しておくのもおすすめという内容の話をします。
UberとGrab。
タクシー配車サービスという点では同じですが、両者は根本的に思想が異なります。
Uberの思想は、個人が自家用車で乗客を運ぶ「ライドシェア」です。いわゆる「白タク」です。しかし、各国の規制に阻まれ、現在は、タクシー会社との提携を進めています。2017年12月には、緑のタクシーが目印の「サハコーン・タクシー・スワンナプーム社」と提携を結んでいます。
ちなみに、Uberは東京でもサービス展開をしていますが、こちらは既存のタクシー会社との提携サービスです。「白タク」ではありません。
Grabは、既存のタクシー会社と提携することによってサービスを拡大していて、東南アジアの8ヶ国(タイ、マレーシア、シンガポール、インドネシア、ベトナム、ミャンマー、カンボジア、フィリピン)で展開しています。現在は、逆に、Grab carという「白タク」事業にも手を伸ばしてきています。
なお、ソフトバンクは、UberとGrabの両方に出資しています。目ざといですね。
Uber | Grab | |
---|---|---|
本社 | アメリカ合衆国 | シンガポール |
展開 | 67ヶ国、360都市以上 | 8ヶ国、156都市 |
ドライバー | 個人ドライバー(白タク)+タクシー会社所属のドライバー | タクシー会社所属のドライバー+個人ドライバー(白タク) |
登録 | Uberに新規登録する | Grabに新規登録する |
次に、数回の利用で感じた「Uber」と「Grab」の違いについて紹介したいと思います。
バンコクでの移動手段の一つとして「Uber」「Grab」はおすすめ
バンコクでの移動手段の一つとして、「Uber」「Grab」という選択肢を用意しておくことは、バンコクでの移動をより快適なものにすると思います。
バンコクで「Uber」「Grab」を使うメリットしては、以下のものが挙げられます。
- ぼったくられる心配がない。
- ぼったくり店とグルになったタクシーに乗らずに済む。
- 流しのタクシーよりいい車に乗れる。
- 外国語で行き先を伝える必要がない。
- 小銭を用意する必要がない。
- チップを考える煩わしさから解放される。
- クレジットカードのポイントも貯まる。
- 涼しい室内で待っていられる。
- その分、運転手との会話が楽しめる。
以下で詳しく紹介していきます。
ぼったくられる心配がない。
「Uber」「Grab」の利用料金は、「移動距離」と「乗車時間」で自動的に算出されます。
ぼったくられる心配がありません。
ぼったくり店とグルになったタクシーに乗らずに済む。
バンコクには、プーパッポンカリー(蟹のカレー炒め)で有名な「ソンブーン・シーフード」という人気チェーン店があります。
Tripadvisorには、類似した名前の「ソンブーン・ディ」というレストランにぼったくられたというレビューが多数掲載されています。
※現在は、移転して、「シーアユタヤー シーフード マーケット」という名前に変わっているようです。
「ソンブーン・ディ」とグルになったタクシーが、「ソンブーンに行きたい」という観光客を騙して連れていくようです。送客によってキックバックが貰えるんでしょう。
このような悪徳タクシーを避ける上でも、Uber、Grabは有効です。
流しのタクシーよりいい車に乗れる。
流しのタクシーは、概して、オンボロな印象でしたが、Uber、Grabで乗車したタクシーはいずれも新しくきれいでした。
汚いだけならいいのですが、シートベルトが壊れていると命の危険さえ感じます。
以下は、滞在したバンコク マリオット ホテル スクンビットからワットパクナムに行くときに乗車したGrabタクシー。MAZDA3(アクセラ)。
以下は、ワットパクナムから最寄りのBTS Bang Wa駅に行くときに乗車したUberタクシー。トヨタ・ヴィオス。後ろ姿ですが。
以下は、滞在したバンコク マリオット ホテル スクンビットからディナー場所である「RUEN URAI」に行くときに乗車したGrabタクシー。日産・アルメーラ。
以下は、滞在したバンコク マリオット ホテル スクンビットからスワンナプーム国際空港に行くときに乗車したUberタクシー。トヨタ・アルティス。
外国語で行き先を伝える必要がない。
Uber、Grabでタクシーを呼ぶ場合、アプリ上で、次の2点を指定します。
- 現在位置
- 目的地
慣れない外国語で、直接、ドライバーに目的地を伝える必要がりません。
ただ、乗車時に、ドライバーから目的地の確認だけはされますので、「YES」「OK」とだけは言う必要があります。
Uberの場合、目的地変更もマップ上で再指定するだけです。
Grabについては、乗車中に目的地変更をまだしたことがないので分かりません。
小銭を用意する必要がない
Uber、Grabともに、アプリ上で登録したクレジットカードで決済ができます。
タクシー運転手に渡す小銭をわざわざ用意する必要がありません。
「500バーツ紙幣を出した場合、ちゃんとお釣りは来るだろうか?」と心配する必要もありません。
チップを考える煩わしさから解放される。
支払いはクレジットカードで行われますので、チップの金額を考える必要もありません。
クレジットカードのポイントも貯まる。
クレジットカード決済ということで、カード会社のポイントも貯まります。
カード会社の明細が残りますので、経費精算もしやすいですね。
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涼しい室内で待っていられる。
一年中暑くて、湿度の高いバンコク。
Uber、Grabなら、配車したタクシーの現在位置がアプリ内のマップで確認できます。
タクシーが現在地に到着するまで、涼しい室内で待っていることができます。
ちなみに、バンコクよりさらに暑い、UAEのドバイでは、配車アプリは命さえ救うと思いました(笑)
その分、運転手との会話も楽しめる。
ストレスがない分、運転手との会話も楽しめます。
「ぼったくられるかも?」と警戒してる相手とは決して会話を楽しめませんよね。
「Uber」と「Grab」の比較
今回のバンコク旅では、タクシーを合計9回利用しました。
空港からのタクシー1回、流しのタクシーが2回、Uberが3回、Grabが3回です。
料金の比較
滞在先のバンコク マリオット ホテル スクンビットからワットパクナムに行くときに、Uberの料金(概算)とGrabの料金(概算)を比べてみました。
Uberは、289バーツ。
Grabも、289バーツ。
帰国日に、滞在先のホテルからスワンナプーム国際空港に行くときに、Uberの料金(概算)とGrabの料金(概算)を比べてみました。
Uberは、382バーツ。
Grabは、440バーツ。
タクシーの捕まえやすさ
バンコクの中心部は、UberタクシーもGrabタクシーもうじゃうじゃいます(笑)
中心部から離れると、Grabの方が捕まえやすい気がしました。
タクシーから電話がかかってくるか
「RUEN URAI」からホテルに帰るときに、Grabタクシーを呼びましたが、「現在位置を教えてくれ」と電話がかかってきました。タイ語も話せるKさんに対応をお願いしましたが、結局、「ピックアップ場所がよく分からない」という理由でキャンセルされました。
再度、Grabタクシーを呼びましたが、また電話かかってきて、同様の流れでキャンセル。
3回目は私が電話に出て、運転手がたまたま英語で話してきたので、なんとか乗車することができました。
流しのタクシーも捨てたもんじゃない
一方、流しのタクシーも捨てたもんじゃありません。
確かに、空港から乗ったタクシーにはぼったくられましたし、繁華街・観光地で客待ちをしていて、声がけしてくるようなタクシーは避けたほうが無難ですが、
- タイランド カルチュラル ステーションからパッポンに行く時
- バンコク大学前からエカマイ駅に行く時
に利用した流しのタクシーは、いずれもメーターで走るちゃんとしたタクシーでした。
流しのタクシーも利用しつつ、ぼったくられそうな場所から乗るときはUber、Grabを優先的に使うといったやり方がいいのかもしれません。
Uber、Grabに危険性はないのか?
Uber、Grab乗車中に交通事故にあってしまったら・・・という可能性は考えておかなければいけませんね。
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Uberは東京都心で体験できる
Grabは日本ではサービス展開していませんが、Uberは東京都心においてサービス展開しています。
利用したことがない人は、一度、東京で試してから、バンコクで利用してみてはいかがでしょうか。