父の手術の付添いのため、前橋の群大医学部附属病院まで行く。
それなら、その前日に群馬入りして、生まれ故郷ながらほとんど旅したことのない群馬を旅してみようと思った。
そこで、以前から気になっていた、群馬県邑楽郡(おうらぐん)大泉町を訪ねることに。
大泉町は、隣接する太田市とともに「SUBARUの企業城下町」。
※SUBARUの前身は、東洋最大の航空機メーカーと言われた中島飛行機。
そして、1990年の入国管理法改正以来、多くの日系ブラジル人が暮らす「ブラジルタウン」となっているらしい。
統計によれば、大泉町の人口の約2割が外国人(※1)。そして、その半数以上がブラジル人だ(※2)。
※1:大泉町の人口・世帯(年別) | 大泉町
※2:平成30年9月末外国人人口表 – 大泉町観光協会
『孤独のグルメ』の「群馬県邑楽郡大泉町のブラジル料理」の回に出てきた「レストラン・ブラジル」が気になっていたので、是非行ってみたい。
目次
大泉町までのアクセス
2019年5月20日。
目指すは大泉町の最寄り駅の西小泉駅。
11時前に家を出て、千代田線で北千住駅まで。
車内では『群馬県ブラジル町に住んでみた ラテンな友だちづくり奮闘記』(中川学)を読んでいた。
北千住駅で東武東上線に乗り換え。
特急「りょうもう」に乗るのは初めてだ。
館林駅まで行って、そこから西小泉行きの電車に乗り換える。
車内では、今日どこに泊まるかを考えていた。
ネタで以下のようにつぶやいたら、私のセンスがなさすぎるために、案外マジに受け取られてしまって、どうやってソフト・ランディングしようかと焦りだす(苦笑)
ホテルも取ってないけど、ブラジル🇧🇷行ってきますわ(´・ω・`)ゴゴゴ
— jun (@odakyu_de_go) 2019年5月20日
館林駅で、西小泉行きの小泉線に乗り換え。
車内に入ると、肌の色の濃い人が多くて、一気に外国人比率が増す。
風貌的に日本人かなと思われる人も、日系ブラジル人みたいで、外国語を話していたり。
13:20に、西小泉駅に到着。
「レストラン・ブラジル」でフェイジョアーダを食べる
多国籍な案内板。
Google Mapsを頼りに「レストラン・ブラジル」がある方に進んでいく。
ラーメンが激安。
13:35に店へ。
店内はブラジル人っぽい人と日本人っぽい人が半々くらい。
『孤独のグルメ』で五郎さんが座っていたと思しき席に座る。
メニュー。
シュラスコ食べたかったけど、200g、300gはきついよなー。
フェイジョアーダという煮込み料理にした。
サラダバー。
サラダ、新鮮で味が濃くて、とても美味しい。
こりゃ、フェイジョアーダにも期待が高まる。
来ました。
豆といろんな肉の入った煮込み。
ご飯にかけて食べる、そして、適宜、ファロッサという粉をかける。
ソースはぜんざいっぽい食感。ただ、甘くはなくしょっぱい。
肉はとろとろで旨かった。
店内の感じ。
『孤独のグルメ』の「群馬県邑楽郡大泉町のブラジル料理」の回に出演していた松重豊さんと相島一之さんの色紙があったよ。
大泉町にはもう一つ、気になる店があったんだけど、今日(月曜)は定休日だった。
参考:プリマヴェーラ (Primavera) – 西小泉/ブラジル料理 [食べログ]
そこがやっていたら、大泉町に宿とって、晩飯はそちらでも良かったんだけどね。
ただ、楽天トラベルで調べた大泉町の宿の評価が2.8だったんだよな・・・
この後、日系ブラジル人向けのスーパーという「スーパー メルカド タカラ」へ行きたい。
エリア外かなと思ったけど、JapanTaxiアプリ(現・GOタクシーアプリ)で配車手配。そしたら、ちゃんとネット決済が使えるタクシーが捕まった。ただ、位置情報はつかめなかった。
日系ブラジル人向けのスーパー「スーパー メルカド タカラ」
タクシーで5分位で「スーパー メルカド タカラ」に到着。
スーツケース持って入店しようとしたら、店の前にいた兄ちゃんに怪訝な顔をされた。
店入ってすぐ右手には、食堂もあった(この時間は営業時間外だったが)。
ここで肉を買ってきて、シュラスコにしてるのかな?
これは免許取得の代理店みたいだね。
あと写真は撮らなかったけど、スマホの手続きや航空券を手配をしてくれる窓口もあった。
ファッションコーナーも。
この隣にも「キオスケ・シ・ブラジル」という大きな店があったので行ってみた。
ファーストフードっぽい食堂とスーパー、保険関係の窓口などが入っていた。
ここにJapanTaxiアプリ(現・GOタクシーアプリ)で配車手配。
SUBARUの大きな工場の脇を通って、太田駅へ向かう。
太田駅前にて
太田駅前の大通りが10年くらい前から夜の歓楽街に様変わりしてしまったという話は聞いていた。
それを確認するため、駅より少し手前で降ろしてもらった。
運転手にはこれから風俗に行く客だと思われたかもしれない・・・笑
確かに、贅沢なくらい歩道の広いこの大通りの両側に、ちょっと子供には見せられない感じの看板がずっと続いていた、駅前まで。
(モータリゼーションによる)駅前空洞化でそれを埋めるのが飲み屋と風俗店だったのかな。
駅前には交番。
そして、ドン・キホーテ。
※2024年3月31日に閉店し、近隣に移転。
駅の北口には、スバルの看板。
既に述べたように、太田市は、戦前の中島飛行機(SUBARUの前身)から続く、企業城下町だ。
中島飛行機がここにあったが故に、大泉町にブラジルタウンが形成されたのかと思うと面白い。
北側のロータリーには新田義貞の銅像。
今回訪れることはできなかったが、太田市内には生品(いくしな)神社がある。
1333年5月、生品神社で決起したとされる(『太平記』)新田義貞が鎌倉を攻めて、鎌倉幕府は滅亡する。
そういえば、先月、聖蹟桜ヶ丘でたまたま新田義貞に関わる古蹟を訪ねたね。
聖蹟桜ヶ丘。
『耳をすませば』で有名な坂(いろは坂)の頂上付近からの眺め。この高低差凄い。
1333年、生品神社で決起した新田義貞がここで北条泰家率いる鎌倉幕府軍を破り(関戸の戦い)、6日後に鎌倉幕府を滅ぼしたと思うと熱いぜ。 pic.twitter.com/RTsmqLZRmH
— jun (@odakyu_de_go) 2019年4月11日
駅の北口には、おしゃれな図書館・美術館もあった。
ここでコーヒー休憩しようと思ったが、月曜日は休館日だったよ。
時刻は15:40。
なんとなくここで泊まる気もなくなったので、前橋に移動することにする。
太田駅から前橋駅へ移動する
歩き疲れたので、温泉のあるホテルがいいよねってことで、楽天トラベルでドーミーイン前橋を予約。
16:00発の東武伊勢崎線(伊勢崎行)に乗車。
乗客は、学校帰りの高校生ばかりだった。
自転車通学だった私は知らない青春だ。
伊勢崎駅を利用するのも初めて。
東武伊勢崎線の改札を出て、隣りにあるJRの改札へ。
両毛線で前橋へ向かう。
16:50に到着。
前橋に来たのも久しぶりだな。
ドーミーイン前橋にチェックイン
17時にドーミーイン前橋にチェックイン。
ドーミーイン前橋には天然温泉があるので、部屋にはシャワーのみ。
ドーミーイン前橋の天然温泉
17:30に14階にある天然温泉「妙義の湯」へ。
タオルは部屋から持っていく。
空いてた。
いっぱい歩いて疲れたので、広い湯船で疲れを取れるのはいいね。
露天風呂もあったけど、強風で怖いくらいだった。
温泉があるフロアには休憩所があって、洗濯もできる。
「創和織部」で晩飯
部屋に戻って一休み。
睡眠不足だし、疲れちゃったなぁ。
晩飯は食べログで見つけた「創和織部」という店にする。
前橋の繁華街は駅から車で5分ほどの千代田町というところにある。
19:30くらいに到着。
先客は2名のおじさんのみ。
マスタードリームの生。
疲れて眠かったが、マスタードリームで、少しテンション上った。
メニューを見て、「大山鶏のとりわさ」「上州牛の炙りゆっけ」「大山鶏ささみさび焼き」を注文。
お通し、三品も来た。白バイ貝、れんこんの磯辺揚げ、トマトとニラのおひたし。
どれも美味しいねぇ。
最初に来たのは、上州牛の炙りゆっけ。美味しい。
全部食べ終わらない内に、「大山鶏のとりわさ」。
どちらも量あるからこれだけでお腹いっぱいになっちゃう。
「大山鶏のささみのさび焼き」はキャンセルしてもらった。
締めに「鯛だし茶漬け」を量少なめで。あとSAKAEMASUの純米酒を。
刺し身に使うだろう鯛を贅沢に使った本格的な鯛茶漬けだった。
お店の人のにこやかな対応も良かった。
事前に「ちょっとずつつまみたい」といえば、対応してもらえたようだ。最初に聞けばよかったね。
タクシーを呼んでもらい、お会計。
6,480円。
店の外まで見送ってくれた。丁寧だな。
前橋駅前のローソンで少しビールを調達して、ホテルへ戻る。
こういう宿も現役。
ドーミーイン前橋の夜鳴きそば
21時にホテルに戻る。
なんか初めてドーミーインで夜鳴きそばを食べられそうな気がするぞ。
ドーミーイン系列は松江で2回、金沢で1回、釧路で1回利用してるが、いつも飲み遊んでいるので食べたことがない。
22:40に2階の食堂へ。
ビール持ち込みもOKとのことなのでプシュ。
あっさり醤油ラーメンで美味しい。
おかわりもできるのかな?
23時に部屋に戻る。
部屋飲みしながら、Twtterしたり、当記事の下書きを書いたり。
明日は10時までに近くにある群大医学部附属病院に行かなくてはいけない。
26時前には寝た。
ドーミーイン前橋の朝食
8:30に起きて、2階の食堂へ。
ブッフェスタイルの朝食、かなりの種類があり、美味しい。
味噌汁美味しくておかわりした。
この後、群馬大学附属病院へ。
前橋前泊の旅レポートはこれにて終了。
後日譚
大雨の後、「台風一過」のような青空が広がった。
病院の待ち合わせスペースからはきれいな榛名山が見えた。
手術の時間までまだあるので、群馬県庁の展望台へ。
大雨で濁流の利根川と榛名山という一枚が撮れた。
まだ雪をかぶっている仙ノ倉山(?)とエビス大黒ノ頭(?)も見ることができた。
「裾野は長し赤城山」の頂上付近は雲に覆われていて残念。
父親の手術も無事終了した。