アラブ首長国連邦(UAE,United Arab Emirates)は、7つの首長国からなる連邦国家です。
その中で最大の面積と人口を持つのが「アブダビ首長国」(下の写真の黄色い部分)で、その首都アブダビを本拠地とする航空会社が「エティハド航空」。
今回、はるなさんに、そのエティハド航空の搭乗記を書いてもらいました。はるなさんには、以前、マルタ島語学留学体験談を書いてもらいました。
今回の行き先はトルコです。アブダビにて乗り換えのエティハド航空を利用したときの搭乗記です。
個人的に中東系エアラインに興味があり、今回選ばせて頂きました。
サービス面重視での搭乗記になります。
往路:
EY871 東京/成田国際空港 — アブダビ/アブダビ国際空港
EY97 アブダビ/アブダビ国際空港 — イスタンブール/アタテュルク国際空港
復路:
EY96 イスタンブール/アタテュルク国際空港 ― アブダビ/アブダビ国際空港
EY878 アブダビ/アブダビ国際空港 ― 東京/成田国際空港
目次
チケットの手配と、マイル事情
今回のトルコ行きは、単独で友人を訪ねる目的なので、ツアーなどは利用せずに航空券と滞在先は別々にとっていた。
スカイスキャナーで航空券を検索し、アルキカタ・ドット・コムを通してチケットを購入。
出発当日のチェックインの際、カウンターにて「ANAマイレージカードをお持ちですか?」と尋ねられ、ありがたいことにマイルの後付けをすることができた。
購入した際は、ANAのアメックスカードを使用したが、旅行会社を通したためか、その時に搭乗マイル積算の案内はなかった。
参考:ANAアメックスの入会方法として「ポイントサイト or 紹介キャンペーン」どちらがお得か検証した記事がこちら
後々調べたところ、エティハド航空はアライアンスに加盟しておらず、独自に個別提携をしているとのこと。国内線も国際線も、搭乗後6カ月以内であればマイルの事後加算という方法で加算申請が可能とのことだった。
[EY871] 出国からアブダビまでの機内の様子
出発日の数ヶ月前からトルコの情勢が悪く、1人での渡航は危険だと忠告を受けた。
ツアー利用でもなかったため、たった5泊だったが海外旅行保険の加入を強く勧められた。予定にはなかったものの、時間があったので成田空港で保険加入の手続きを済ませ出国。手続きは15分ほどですぐ終わった。
案の定、搭乗する日本人の数は少なく、カザフスタンと書かれたジャージーを着たスポーツ選手であろう団体が同じ便であった。
離陸し、しばらくすると機内食のサービス開始。
わたしの座席の近くには先ほどのスポーツ選手の団体がいたのだが、彼らは結構やりたい放題に過ごしており、これから機内食を配ろうとしてるCAさんの邪魔になっていた。
英語も通じないため、注意をするCAさんともコミュニケーションがとれていなかった。大変なのはすごくわかるが、クルー同士で、彼らが英語が分からないのをいいことに、彼らに対する悪口を言っているのが耳に入り、少し嫌な気持ちになった。それも日本人CAだったので尚更。。。
食事の提供をする際も、唐突に『日本食でいいですか?』と言われ、「なにがありますか?」と聞き返したところ、『ウエスタンか、日本食になります。』と。急かすようなやり取りで、決して温かいサービスとは言えなかった。
本来なら、事前にメニューを配るのだが、それがなかったため飲み物も同じようなやり取りを繰り返すことになり、さらにCAさんを苛立たせてしまった。
細かいことに気にしすぎなのかもしれないが、同じサービス業をしている身の目線から言わせていただくと、気持ちのいいサービスではなかったのが一つ心に残っている。
食事のあとは、定期的にスナック菓子(ポップコーン)の提供があったり映画や音楽も充実していたので退屈することなく9時間のフライトの末、アブダビに到着。
アブダビ空港の様子
到着したのはターミナル3。
ドバイ空港に比べたら少しさっばりした印象で、早朝だったせいか人も少なかった。
事前に調べたときに知った、インパクトのある壁紙や豪華な天井はターミナル1にあるらしく、少し残念。ただ、ところどころにラクダの置物があったりして、中東の空気を少しだけ感じることができた。
イスラム教の文化の1つに礼拝があるのはご存知かと思うが、1日5回、決まった時間に礼拝を行ううち、最初の時間は日の出の時間になる。
イスタンブール行きの出発時刻は、朝の5時、ちょうど日の出の時刻だった。
礼拝室が所々にあり、ここが一番混雑していたように感じる。
トイレもイスラム教徒に対応できるよう、シャワーのようなものが各個室についていたことも印象的であった。
[EY97] アブダビからイスタンブールまでの機内の様子
アブダビ到着から4時間後、目的地であるイスタンブール(アタテュルク国際空港)に向けて出発。
写真は離陸直後に撮ったフェラーリ・ワールド。
ここでは機内食のサービス前はしっかりメニューが配られた。
イスラム教は豚肉が食べられないので、チキン料理かベジタリアン料理の2択で、朝食メニューであまり重くない内容だった。
味は全体的に素朴な感じで、スパイスが効いた豆のサラダが中東っぽい不思議な味だった。
食後は、機内の照明は落ちていたためずっと寝ることができた。
[EY96/EY878] イスタンブールからアブダビ、成田への様子
ここからは一気に振り返ります。
帰りの便は正午発で、空港は非常に混んでいた。
アタテュルク国際空港は、まず空港の入り口で保安検査を受けなければならない。見送りに来てくれた友達も同じように保安検査を受けなければ中に入れないため時間に余裕を持って到着することをおすすめする。
帰りの便は旅の余韻と疲労で寝てる時間が多かった。
アブダビから成田までの便では、やはり日本人CAのサービスが気になっていたが、どのクルーもテキパキしていて、こちらの要望にも快く受け入れてくださり、好印象で旅を締めくくることができた。
まとめ
中東御三家の1つと言われるエティハド航空。エコノミークラスでも十分に快適なフライトができたと思います。(エコノミークラス以外に乗ったことはないですが。。。)
もちろん、乗り合わせの多国籍の乗客も、機内で働くクルーの方々との出会いも一期一会なわけであり、それも含めた旅行と思えば決して悪い経験ではなかった。
これも一つ勉強になった出来事として心に留めておくべき旅になりました。