マリオットホテルに宿泊すると、通常、マリオットリワードポイントが貯まります(以下「マリオットリワードポイント獲得コース」)。
マリオットリワードポイントよりマイルが欲しいという方もいるでしょう。
手続きをすると、ポイントではなく47社の提携航空会社のマイルを貯めることもできます(以下「マイル獲得コース」)。
以下では、以下の順番で紹介します。
- 「マリオットリワードポイント獲得コース」から「マイル獲得コース」への変更方法
- 「マイル獲得コース」を選択した場合の積算マイル数
- 「マイル獲得コース」は得か損か?
今回は、「ANAマイルを貯めるケース」を例として取り上げますが、他の航空会社でも同様の結論が得られます。
「ANAマイル獲得コース」への変更方法
デフォルトでは「マリオットリワードポイント獲得コース」になっています。
これを「ANAマイル獲得コース」に変更する方法を紹介します。
マリオットリワードにログイン後、「プロフィール」に進み、「ポイントの獲得の設定」のタブをクリックします。
「マイル」にチェックを入れて、「エアライン/パートナープログラム」から「ANA Mileage Club」を選択して、「フリークエントフライヤー プログラム番号」に「ANAマイレージクラブお客さま番号」を登録します。
これで、マリオットホテル宿泊で、マリオットリワードポイントではなく、ANAマイルが貯まるようになります。
積算されるマイル数
「ANAマイル獲得コース」を選択した場合、マリオットホテル宿泊でどれくらいANAマイルが貯まるのでしょうか。
積算されるマイル数は一定ではなく、宿泊するホテルブランドごとに異なります。
下表の「1」のグループに属するブランドのホテルに宿泊した場合は、「ホテルで払った全ての代金」に対して、「1ドル=2マイル」が積算されます。
部屋代、レストランの支払い、サウナ・スパの支払いなど、全ての支払いが対象になります。
日本で展開されているマリオットホテルの多くは、この「1」のグループに属しますね。
下表の「2」のグループに属するブランドのホテルに宿泊した場合は、「部屋代のみ」に対して、「1ドル=2マイル」が積算されます。
レストランの支払い、サウナ・スパの支払いは、マイル積算対象外ということです。
下表の「3」のグループに属するブランドのホテルに宿泊した場合は、「部屋代のみ」に対して、「1ドル=1マイル」が積算されます。
ホテルブランド名 | 積算マイル数 | |
---|---|---|
1 |
| 支払った全ての代金に対して、 「1ドル=2マイル」 |
2 |
| 部屋代のみに対して、 「1ドル=2マイル」 |
3 |
| 部屋代のみに対して、 「1ドル=1マイル」 |
「マリオットリワードポイント獲得コース」と比較した場合
「マリオットリワードポイント獲得コース」を選択した場合、以下のレートでポイントを獲得できます。
ホテルブランド名 | 積算ポイント数 | |
---|---|---|
1 |
| 支払った全ての代金に対して、 「1ドル=10ポイント」 |
2 |
| 部屋代のみに対して、 「1ドル=10ポイント」 |
3 |
| 部屋代のみに対して、 「1ドル=5ポイント」 |
4 |
| 部屋代のみに対して、 「1ドル=2.5ポイント」 |
例えば、東京マリオットホテルに宿泊して、宿泊代金が300ドルだった場合、
「マリオットリワードポイント獲得コース」⇒「300」ポイント
となります。
- マリオットリワードポイント「3ポイント」
⇒スターウッド プリファード ゲストのポイント「1ポイント」 - スターウッド プリファード ゲストのポイント「1ポイント」
⇒ANAマイル「1.25マイル」
ですから、
「マリオットリワードポイント獲得コース」⇒「125マイル」相当
となります。
結論
以上のことから、ANAマイルを獲得する上でも、「ANAマイル獲得コース」はお得ではないことが分かりました。
しかも、マリオットゴールドの場合「+25%のボーナスポイント」、マリオットプラチナの場合「+50%のボーナスポイント」が付きますので、ますます差が付きます。
マリオットゴールド、マリオットプラチナの会員が、「ANAマイル獲得コース」を選んだ場合は、ボーナスマイルは付きませんからね。
しかも、「ANAマイル獲得コース」を選択していると、マリオットリワード「メガボーナス」キャンペーンにも登録できませんし、「バッジ」獲得プログラムにも登録できません。
碌なことがありませんね(笑)