ANAサイトで新千歳空港行きの便を予約するときに、「ADO運航便」という表示を見たことはないでしょうか。下図の赤で囲んだ部分ですね。
もし、あなたが予約しようとしている便に「ADO運航便」と表示されていた場合は、ANAのサイトを離脱し、エアドゥのサイトで同一便を予約した方が断然お得です。
どういうことか説明いたしましょう。
目次
「ADO運航便」は、ANAとエアドゥの「コードシェア便」
ANAサイト上で「ADO運航便」と表示されている便は、「ANAとエアドゥとのコードシェア便」です。
「ADO運航便」=「ANAとエアドゥとのコードシェア便」
「コードシェア便」とは、1つの航空便を、2つ以上の航空会社がそれぞれの便名を付与して販売している便のことをいいます。
「ADO運航便」は、機材も人員もエアドゥでの運航便ですが、ANAのサイトでも販売しています。
例えば、エアドゥのサイトで予約できる「ADO 015」便(8:15羽田→9:45新千歳)は、全く同じ便が、ANAのサイトでは「ANA 4715」便(8:15羽田→9:45新千歳)として販売されています。
「コードシェア便」のメリット
「コードシェア便」には、ANA、エアドゥ双方にメリットがあります。
ANAからすると、わざわざ自社運航便を増やさなくても、便数を増やせるというメリットがあります。
一方、エアドゥからすると、ANAという大手販売網を使って座席を販売できるというメリットがあります。
実は、エアドゥの運航便は全て、ANAとのコードシェア便なのです。
「ADO運航便」は、エアドゥのサイトで予約すると断然安い
エアドゥのサイトで予約できる「ADO 015」便と、ANAのサイトで予約できる「ANA 4715」便は、「ボーイング767」機材の同一の便です。
「ADO 015」便購入者と、「ANA 4715」便購入者は、同じ飛行機に乗ります。
しかし、価格が違います。
「エアドゥとANAのコードシェア便」は、エアドゥで購入した方が断然安いのです。
実際に確認してみましょう。
ANAのサイトで、9月26日の「ANA 4715」便を購入しようとすると、料金は「旅割」で「23,390円」です。
エアドゥのサイトで、9月26日の「ADO 015」便を購入しようとすると、料金は「AIRDO スペシャル28」で「11,290」円です。
繰り返し述べているように、
「ANA 4715」=「ADO 015」
です。
同一機材、同一人員で運航します。
しかし、購入ルートによって、12,100円も差が生じます。
特別な事情がない限り、ADO運航便は、ANAではなくエアドゥのサイトで購入した方がいいでしょう。
エアドゥのサイトで購入するデメリットはないのか?
「ADO運航便」は、ANAサイトではなく、エアドゥサイトで購入した方が、料金は断然安いです。
では、エアドゥのサイトでANAとのコードシェア便を購入することに対して、何かデメリットはないのでしょうか。
ANAマイルではなく、「My AIRDO」ポイントが貯まる
「ADO運航便」をANAのサイトで購入するのを辞めて、エアドゥサイトで購入した場合、料金は大幅に安くなりますが、ANAマイルは貯まりません。
エアドゥサイトで航空券を購入した場合、「My AIRDO」ポイントが貯まります。
「My AIRDO」ポイントの貯め方と特典航空券への交換方法については以下の記事で詳しく開設しています。
ANAマイラーにとっては、ANAマイルではなく「My AIRDO」ポイントが貯まるのは不都合でしょう。
ですが、航空券の価格に1万円以上も差があれば、ANAマイルが貯まらないことは小さなことでしょう。
ANAの上級会員であっても優遇されない
ANAの多頻度顧客は、上級会員としてのサービスを受けられます。
例えば、優先搭乗、寄託手荷物の優先返却、空港ラウンジの利用などです。
これらは、ANA便名として搭乗した場合に得られる優遇サービスです。
航空券代を節約するため、エアドゥサイトで航空券を購入すると、ANAの上級会員であっても以上の優遇サービスは受けられません。
ですが、やはり、航空券の価格に1万円以上も差があれば、上級会員の特典が得られないことは微々たる問題でしょう。