ANA SFC修行13回目の旅先は松山。松山は今年で3回目の訪問となる。
いつも松山市内観光を楽しんでいたが、今回は宇和島まで足を伸ばしてみたいと思う。宇和島は今年、伊達政宗の庶長子(長男だが側室の子)・伊達秀宗が宇和島に入部してからちょうど400年ということで「宇和島伊達400年祭」をやっている。今年のうちに是非行ってみたいと思っていた。
ただし、晩飯は松山在住のくみさんと松山で食べたい。「昼間:宇和島観光、晩飯:松山」のためには、以下の様なハードスケジュールを組まなくてはならなかった。
07:25 羽田空港 → 08:50 松山空港
10:14 松山駅 → 11:31 宇和島駅
16:03 宇和島駅 → 17:26 松山駅
超絶早起きしなければならないが頑張ろう。
羽田-松山の往復でかかった費用、および、獲得したマイル、プレミアムポイントは以下の通りです。
48,380円で2,990プレミアムポイント獲得ですから、いわゆる「PP単価」は16.18円(48,380/2,990)。
利用日 | 便名 | 内容 | クラス | 運賃種別 | 費用 | 加算マイル | ボーナス | 合計 | プレミアムポイント |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
9/3 | NH583 | 羽田-松山 | S | プレミアム株主優待割引運賃 | 24,190円 | 547 | 273 | 820 | 1,495 |
9/4 | NH598 | 松山-羽田 | S | プレミアム株主優待割引運賃 | 24,190円 | 547 | 273 | 820 | 1,495 |
48,380円の内、48,280円分はANA SKYコインを充当したので、実質的な負担は100円のみ。
ポイントサイトでANAマイルを貯めて、ほぼ無料で旅行する方法については、以下の記事をご覧ください。
目次
NH583のプレミアムクラスとPremium GOZEN
出発2日前に、例によってkmタクシーに羽田空港定額タクシーを頼む。迎え時間は5:30。4:30には起きていないと・・・
・・・結局、前日一睡もせずに当日を迎えた。
タクシー車内、機内、松山-宇和島間の予讃線の特急内で寝られるよう初めてアイマスクを持参。このアイマスクは、海外専用プリペイドカードの「マネパカード」に入会した時に入会特典として貰ったもの。
5:45にタクシーに乗車。すぐアイマスクをして、ノイズキャンセリングイヤホンをして寝る態勢に。といっても寝られなかったけど。
今回のタクシー運転手は非常に運転が上手だったので良かった。降り際にそのことを伝えた。
羽田空港到着後、時計を見たらまだ6:15前だった。凄いな、自宅から30分かからずに羽田空港着いたことになる。早朝時間帯だとこんなことも可能なのね。山手トンネルまでがスムーズだったせいだね。
いつもお土産を買う「金の翼」はまだオープンしてなかった。6:30かららしい。
ANA PREMIUM CHECK-INで株主優待券を2枚渡す。今回はスーツケースを寄託手荷物にせず、機内持ち込みに。
なぜか?
8:50到着予定の松山空港からJR松山駅まではタクシーで約15分。宇和島行きの特急「宇和海」の発車時刻が10:14。初訪問の駅で、特急の切符を買ったり、ロッカーに荷物を預けたりすることを考えるとあまり時間的余裕が無いかもしれない。少しでも時間節約になる機内持ち込みにした。
ANAラウンジに行こうかと思ったが、油断したら寝てしまいそう。少し時間はあるが、搭乗口で待つことに。
優先搭乗開始。いつかはANAダイヤモンド会員になってみたいですのー。
機材はボーイング787。席は1K。隣が空いていたので、リュック、お土産の紙袋は隣の席に固定した。
離陸前からアイマスク、ノイズキャンセリングイヤホンをして寝る態勢に。Premium GOZENもスルーしようかと思ったが、ウトウトはするものの寝られそうもない&お腹空いた&昼飯予定時間まで大分時間あるので、Premium GOZENを提供してもらうことに。
タマゴサラダとパストラミビーフ、野菜のサンドイッチ
カニクリームのピザ風デニッシュ
スクランブルエッグとほうれん草 ベーコンを添えて
りんご酢のジュレ 白桃クリームソース
ビーフストロガノフ風スープ
333kcal
ANA
バクバク食べてあっという間に食べ終わる。その後、寝ようかと思ったが、これまでの様子を書くことに。
定刻に松山空港到着。スーツケースを機内手荷物にしていたのでスムーズに空港を出られた。
予讃線の特急「宇和海」で宇和島へ
9時にタクシーに乗車、9時15分頃、松山駅に到着。まず、「みどりの窓口」的なところで宇和島までの往復切符(指定席)を購入。意外に高かった。6,620円もした。その後、コインロッカーへ。
料金は700円(100円×7)。100円硬貨7枚用意するのがめんどくさかったので、コインロッカーの隣の荷物取扱所に預けようかと思ったが、営業時間が17時半までということだった。宇和島から戻ってくる時刻が17:26で、ギリギリになっちゃうので止めた。
出発まで30分位時間あったので、駅の隣のカフェへ。Surface Pro 3とiPhone 6 Plusのインターネット共有があるとどこでも仕事できるので本当に便利。
時間が迫ってきたので1番線ホームへ。
宇和海9号はこれかな?と思ったら違った。これは岡山行きの特急「しおかぜ」らしい。
こっちだった。
指定席の座席。
出発。宇和島までのルートはこんな感じ。
眠いのでアイマスクして寝るモード。うとうとしかけた。
11:31に宇和島駅到着。
宇和島城
宇和島駅前からタクシーを拾って、宇和島城の登城口まで。宇和島城の登城口は東と南に2ヶ所あるが、連れて来られたのは東のほうだった。小雨がぱらついている。
登城口の入口にある、宇和島藩家老・桑折氏の武家長屋門(移築)。宇和島城下で唯一現存している武家長屋門らしい。車が邪魔だった(笑)
少し登ると、急な石段とゆるやかな坂道を選べたので急な方を選んだ。結構な傾斜。冒険気分で楽しめた。日頃の運動不足解消にもなる。
二の丸、本丸に向かう石段の先には高石垣がそびえる。攻め手が苦戦しそうな場所だ。
本丸へ。
天守閣。ちっちゃい!
天守閣は第2代宇和島藩主・伊達宗利が作ったもので、創建時のまま現存する12天守の1つ。
唐破風の付いた玄関には、宇和島伊達家の3種類の家紋が見られる。
宇和島伊達家の家紋については、受付で買った以下の栞(200円)を参考に。左から九曜紋(くようもん)、竹ニ雀紋(たけにすずめもん)、竪三引両紋(たてみつびきりょうもん)。
入館料200円払って、内部へ。靴は脱ぐ。ガラスケースに入ってるような重要な展示物はなかったので、撮影もOKだった。
天守閣には狭間も石落しもなく、太平の世に建てられたのがわかる。逆に言えば、本丸まで敵が攻め寄せてきたらもう防げないね。
宇和島城天守閣から西の宇和島湾方面を眺める。
東の鬼ヶ城連山方面。
1703年の宇和島城絵図。藤堂高虎が設計した不等辺五角形の城郭。もともとは海城だったのがわかる。
現在の地図はこちら。大分埋め立てたのがわかるね。
天守閣から出て、本丸のイスで一休み。
行きは城の東側の桑折氏武家長屋門から入ってきたが、帰りは南側の上り立ち門から出たい。受付の係員に行き方を教えてもらう。
苔むした石垣。石段も滑りやすかった。
上り立ち門。江戸時代から現存している上り立ち門は、武家の正門とされる薬医門という形式ととっている門だそうで、現存する薬医門では最大クラスとのこと。
和霊神社
さて、上り立ち門の前の通りには流しのタクシーなど走っていない。ここに来るときに乗ってきたタクシーのレシートを見て、電話する。
和霊神社に行ってもらう。和霊神社は、宇和島藩のお家騒動で非業の死を遂げた家老の山家清兵衛(やんべせいべえ)を祀った神社。
5分ほどで到着。道路に面して鳥居。鳥居の先は和霊公園として整備されている。いい憩いのスペース。
そして、二の鳥居。
鳥居デカすぎ!驚いた。石造りの鳥居としては日本一の大きさらしい。
二の鳥居を抜け、須賀川に架かる太鼓橋を渡る。見逃してしまったが、太鼓橋には宇和島空襲時の焼夷弾の跡が今も残っているらしい。なお、国宝指定だった宇和島城の追手門は、宇和島空襲で焼失してしまったとのこと。
さて、境内へ。
手水舎も大きい。
階段を登る。
社殿。
社殿内部。
先にも書いたとおり、和霊神社は、宇和島藩のお家騒動で非業の死を遂げた家老の山家清兵衛(やんべせいべえ)を祀った神社。伊達政宗が、息子・秀宗の宇和島入部にあたって、随行する家老団を編成したのだが、その中に山家清兵衛、桜田玄蕃、桑折左衛門がいた。
山家清兵衛は、
財政難の宇和島藩にあってもっぱら質素倹約を旨とし、重い年貢も課さなかったので、領民から慕われていた
引用:宇神幸男『シリーズ藩物語 宇和島藩』(現代書館)
らしいのだが、その分、軍事費を削減したため、侍大将の桜田玄蕃には恨まれていたらしい。山家清兵衛は桜田玄蕃の讒言により、失脚し、秀宗の命により討ち取られてしまう。その後、山家の祟りと恐れられる事件が多発したため、承応2年(1653年)に秀宗の命により和霊神社が創建されることになったとのこと。
藩主でもない家老を祭った神社としては立派すぎる神社。山家清兵衛が宇和島市民にどれだけリスペクトされてるか、この神社の立派さで分かった。
司馬遼太郎は、『街道をゆく 14 南伊予・西土佐の道』(朝日新聞出版)で、こう述べている。
日本史上の民政家で山家清兵衛ほど、一地域でのことながら、深く尊崇されている例は絶無なのではないか。
清兵衛という、領民のための政治をした江戸初期ではめずらしいとさえいえる行政家が一藩の中心的な神になってしまったために、この藩の行政体質がその後ひきしまったといえるかもしれず、いずれにしても宇和島のその後の藩政史をうかがう上で、この不可思議な存在はそれを外しては考えにくい。
最近、歩くと少し膝が痛くなるお爺ちゃん現象を発症してるので(笑)、売店で健脚お守り買った。
神社側から見た太鼓橋。雰囲気あるね。
和霊公園で一休み。南予風の鯛めしを食べに行きたい気持ちもあるが、宇和島滞在時間は限られている。南予風の鯛めしは松山でも食べられるので、今回は観光に集中することに。
宇和島藩に招かれた村田蔵六(大村益次郎)が設計したという砲台があるらしいので見に行くことに。宇和島市立歴史資料館の近くらしいので、ついでに資料館も見てこよう。また、タクシーを呼ぶ。
大村益次郎が設計した樺崎砲台
タクシーで5分位で樺崎砲台に。海だった場所を埋め立てて、安政2年(1855)に築かれたらしい。
慶応2年(1866年)6月、鹿児島から豊後水道経由でやってきた英国東洋艦隊が宇和島入港した際には、この樺崎砲台から祝砲が15発撃たれたとのこと(『シリーズ藩物語 宇和島藩』)。
なお、当時、藩主・伊達宗徳(むねえ)に率いられた宇和島軍は、第二次長州征伐のため出兵中だったが、宗徳(むねえ)は、英国東洋艦隊の宇和島入港を恰好の口実として軍を引き返したらしい(『シリーズ藩物語 宇和島藩』)。
位置はこちら。昭和60年代まで、樺崎砲台は海に面していたらしい。
歴史資料館へ。
伊達氏に関する展示もあるのだろうと思ったが、民俗的な資料ばかりだった。伊達氏関係のものは全て宇和島市立伊達博物館に集められているのかな。すぐ見終わった。
宇和島市立歴史資料館の2階のバルコニーから樺崎砲台。
資料館の人が、私の訪問凄く喜んでいて、東京から来たと言ったら驚いていた。
宇和島港
またタクシーを呼び、今度は港へ。海沿いの街だから一度近くで海を見ておきたかった。
宇和島港。
宇和島城天守閣で感じた独特の匂いはなんだろう?と思ったが、どうも磯の匂いみたいだった。
日振島や九島へ離島路線が出ている。
きさいやロードでほんまもんのシャッター商店街を見る
文字が消えかけの観光案内地図を見ていたら、宇和島駅の近くに「銀天街」というアーケード街らしきものがあることを知った。松山にある活気のあるアーケード街と同じ名前だね。昼飯食べてないので、アーケード街で買い食いでもしながら、宇和島駅に戻ろうかと考えた。
宇和島港からタクシーに乗り、アーケード街に行ってもらう。「アーケード街の中間くらいのところで降ろしますね。結構立派なアーケード街なんですよ」と言われて、降り立ったのがここ。
えっ?
めっちゃシャッター商店街じゃん。
ちなみに、「きさいやロード」という名前らしい。
ま、中心部の方に行けばやってる店もあるだろうと思って、歩いて行く。
ちょっと、商店街出ちゃったんだけど(笑)
手前の宇和島駅方向に歩いてく。
宇和島駅から宇和海20号で松山へ
宇和島駅前の通りには背の高いヤシの木が植えてあり、南国風である。
不動産屋で相場を見る。んー、そうだな、住むなら松山くらい都会のところがいいかな・・・
宇和島駅。
16時3分発の特急宇和海20号に乗車する。
よく見ると、線路がここでストップしてるんだね。予讃線の終着駅みたい。
指定席を取っていたが、ガラガラで誰も指定席なんか乗っていない。
前の指定席反転させてボックス席にして、足を楽にした。また、アイマスクして、ノイズキャンセリングイヤホンしてお休みモードに。少し寝られた。
松山全日空ホテルの本館禁煙シングルルーム
17時26分に松山駅到着。コインロッカーで荷物拾って、タクシーで松山全日空ホテルへ。
本館8階の禁煙シングルルーム。
眠い、そして、腹減った。ようやくお楽しみの晩飯の時間だー。
江戸前 一朗
晩飯は19時から「江戸前 一朗」を予約してある。「江戸前 一朗」は松山全日空ホテルから歩いてすぐ。
睡眠不足で目の充血が凄そうなので、アーケード街「大街道(おおかいどう)」の薬局で目薬購入。すぐその場で差した。そしたら、店員さんがティッシュをくれた。親切だな。
うん、これがアーケード街よね。
江戸前 一朗。
やっとビールだ。うめぇ。突き出しは、カツオのたたきの辛味ネギ添え。
つまみで、サザエつぼ焼きの半熟卵のせ、ボタンエビと鯵の刺身。
くみさんに、宇和島のシャッター商店街の写真を見せて、「宇和島は南イタリアみたいにシエスタの習慣があるのかな?」と聞いたら、「も、木曜日はみんな定休日なんじゃない?」ってことだった(笑)
秋田の夜みたいにゆっくり酒を飲みながら、寿司を満喫したかったが、地方キャバクラは同伴に厳しく、8時過ぎには店に出なきゃいけないという。そのため、つまみはそこそこにして駆け足で寿司モードへ。
ウニ(塩)。ひとくち食べて「うめぇ」となったので、もう一つお願いした。そしたら、タレで出してくれた。
本鮪中トロ。脂が味わい深い。
カンパチ。
穴子のタレ。
名前忘れちゃった、柑橘系のソースで頂いた。
一杯目はビールだったが、二杯目からは日本酒を飲んでみたいなと。板前さんに米の味が濃厚なやつをお願いとオーダー。
出してくれたのがこの紀土(KID)というお酒だった。美味しかったよ。
「江戸前 一朗」は、結構野菜にこだわっているみたいで。メニューに万願寺とうがらしがあったので頼んでみたが、今日は仕入れがなかった。その代わりに、ししとうみたいなこれを頼んだ。ふわっとしていて旨かったなぁ。
松山には既に5回訪れているが、B級グルメをあまり好まない私はじゃこ天を食べたことがなかった。メニューに「じゃことなんとか」という寿司があったので、頼もうと思っていたが忘れてしまった・・・次回の課題に。
わさびの巻物とねぎとろの巻物をおみやげにしてもらった。
松山「キャメロット」のくみさん
20時20分位に店を出て、二番町にあるくみさんの店へ。
そうそう、ご紹介が遅れました。くみさんは松山の「キャメロット」というキャバクラのキャストさんなんです。
快活で、優しくて、歩くのがとても速い子です。
このANA SFC修行記では、旅先のキャバクラ、スナック訪問記も書いていて、女の子の許可が下りれば、女の子にも旅行記に登場してもらっているのだけど、くみさんはプライバシーに敏感で絶対出てくれないだろうと思っていたから聞いたことはなかった。でも、今回、女の子に登場してもらった過去の旅行記の話したら、「えー、他の子出てるのなら、あたしも出たいかも」と言ってくれたので交渉して、OKとなったので、今書いている(笑)
閉店まで飲んだ。
25時の二番町の様子。いいね。二番町好きだよ。
ラーメンでも食べてから帰りたいなと。深夜にラーメンというのも松山みたいな都市だからできることだね。人口8万人の宇和島ではできない・・・
尾道ラーメンの店に。んー、美味くないような、美味いような。
コンビニでビールと枝豆買って帰ったけど、ホテル帰ったらいつの間にか寝てしまった。無駄にした。
松山城の登り石垣
二日目。
起きたのは14時45分。2日分寝てしまった(笑)。万が一早起きできたら、今治にでも行ってみようかと思ったけど、無理だったね。宇和島城を作った藤堂高虎が次に作ったのが今治城だ。
フロントにコールして、18時までのデイユースをお願いしてみたがデイユースはやっていなかった。もう1日分の料金必要。
準備して、15時半くらいにホテルを出る。
前回行けなかった県庁裏登城道を通って、日本一と言われる「登り石垣」を見てみようと思う。
愛媛県庁。スタイル的には「帝冠様式」に分類されることもあるらしいのだが、和風屋根もないし、帝冠様式らしさは感じられないが・・・
松山城二の丸の石垣が見えてきた。日差しが強い。
ここが県庁裏登城道の入口。登り石垣のスタート地点でもある。
場所的にはここ。愛媛県庁の裏ね。
県庁裏登城道は明治43年(1910年)、本丸が松山公園として開園されるにあたり、古町口(こまちぐち)登城道と併せて造られたとのこと。
結構キツイ坂道よ。息上がる。振り返るとこんな感じ。高低差わかるかな?
山の斜面に沿って作られている「登り石垣」が見えてきた。
途中に登り石垣の説明板あった。
松山城では、山頂の本丸と山麓の二之丸との間にある大きな空間への寄手の侵入を防ぐため、それらをつなぐように南北2本一対の登り石垣が設けられています。(中略)北登り石垣は、明治時代以後に破壊され、ごく一部しか残っていませんが、南登り石垣は、ほぼ完全に残っており、総延長は230m以上に及びます。登り石垣は、洲本城、彦根城などにも見られますが、松山城のものが全国で最大の規模を誇ります。
説明板にあった地図。
この説明板があるのは、登城道のヘアピン部分。その付近で見られる登り石垣。
登城道は木陰で涼しいはずなんだけど、息が上がってるので暑い。
松山城のロープウェイ乗り場の売店で一休み
ロープウェイ乗り場まで来た。ふぅ。
工事中。本丸へ緊急車両が通れるように道路を整備していた。
売店で子どもたちのおみやげを買う。食堂でうどんが食べられるらしいので、ここで昼飯を食べることに。
ネイティブじゃない感じの日本語で話す女の子が注文を聞きに来たので、「みかん麦みそドレッシングで味もサッパリ」という「六味」のうどんがどんな感じなのか聞いてみたが、今の時間はうどんはやっていないとのこと。16時までだって。残念。
かわりにビールとぼっちゃん団子を頼んだ。ビールが旨ぇ。
あと、じゃこカツを頼んだ。電子レンジでチンしただけのものと思われるが、なかなか美味しかった。
女の子に出身を聞いてみたら、中国、しかも、大連!こちらの大学に留学してるとのこと。
自分は3年前、大連・旅順を訪れている。それも、松山出身の3人(秋山真之、秋山好古、正岡子規)の活躍を描いたNHKのドラマ『坂の上の雲』の影響で。日露戦争において、海軍中佐・秋山真之は大連近郊の旅順港(ロシア太平洋艦隊の基地)を無効化するために「旅順港閉塞作戦」を行い、陸軍は大損害を出しつつ、旅順港を守る旅順要塞を陥落させたのだった。
大連出身の女の子が秋山真之が育った松山でバイトしてるというのが何か因縁深くて面白かった。なお、女の子は旅順には行ったことがないとのこと(笑)
ロープウェイで麓へ
17時近くに店を出て、ロープウェイのきっぷを買う。270円。ロープウェイは17時30分で締め切り。
ロープウェイには中国人が多く乗っていた。さっきの売店で中国人店員に出会った時は意外だったけど、中国人観光客の対応も期待しているのかなと思った。
出発すると、『坊っちゃん』のマドンナの衣装を着た女の子が松山案内してくれるのだが、中国人はずっとしゃべっていた。まぁ、日本語わからないだろうけどさ・・・
麓の乗り場近くの「伊織」で、おみやげを購入。伊織で買った今治タオルは我が家で愛用しているよ。
近くにはいい感じの焼き鳥屋とかあって、人口52万都市の観光地の実力を思い知った。
ロープウェイ街からすぐ近くの秋山兄弟生誕地にも一応寄ってみた。17時閉館で入れなかったけど。
松山の夕暮れ。
ホテル戻って、急いで支度して、チェックアウト。
松山のタクシー事情
タクシーで空港へ。
タクシーの運転手が空気読まずに色々話しかけてきて、困ったけれど、タクシー業界の裏事情を色々教えてくれて勉強になった。
松山駅にタクシーが乗り入れるには手数料がかかるんだってね。でも、松山駅で待機すると下手したら2時間近く待つこともあるし、それで1メーターだったりすると商売上がったりだから、その方のタクシー会社は駅には乗り入れてないとのこと。
あと、空港は個人タクシーばかりだけど、法人タクシーが参入したこともあるんだって。でも、空港近くに住む人が、「嫌味を言われづらい」法人タクシーを敢えて選ぶ傾向があるため、これまた商売上がったりで、すぐ撤退したとのこと。
NH598のプレミアムクラスとPremium GOZEN
松山空港の名物といえば、保安検査前の大行列だが、今日はそれほどでもなかった。どうした?
NH598搭乗。帰りもボーイング787。席は2A。
Premium GOZEN。
壱ノ重
だし巻き玉子
鯖塩焼き、はじかみ
ひじき(鯏、人参、隠元)
焼き湯葉胡麻味噌掛け
物(茄子、さつま芋、小芋、がんも、紅葉麸)
二之重
豚丼
合計664キロカロリー
(有)やまのべ
全部食した。ビールもコーヒーも飲んだ。
今回も楽しい旅でした。