フィリピン(バコロド)の語学学校とオーストラリア(メルボルン)の語学学校に通ったさきなさん(→プロフィール)に、その違いについて寄稿してもらいました。
バコロド語学留学を振り返った記事は以下で読めます。
私はフィリピン(バコロド)に2ヶ月語学留学をした後、オーストラリア(メルボルン)でも2ヶ月語学学校に通いました。いわゆる「2カ国留学」です。
フィリピンの学校とオーストラリアの学校は何から何まで違うなと感じました。
写真はメルボルン市内を流れるヤラ川(Yarra River)沿いです。
授業形態
まずフィリピンの学校は基本的にマンツーマンです。
初日にテストを行って自分に合っている教材を渡されます。「そのテキストが難しいかも」「簡単で使わないだろうな」って時はそのテキストを返品することができます。
オーストラリアの学校はグループレッスンです。
オーストラリアの学校も最初にテストを受けます。それでクラス分けをされます。
テスト内容はフィリピンと同様でグラマーとトーキングです。
その際に教科書を配布されるのですがお金は多分入学金と一緒に払っていたようで払いませんでした。
授業時間
フィリピンは、1コマ1時間の授業で12~13時まではお昼休憩になっています。時間も8時から18時の間の授業を自分で決めることができます。朝が苦手な人は遅く始めるように自分で変更してみたりもできます。
私の学校は8時からスタートだったのですが朝が苦手なため9時スタートにしてもらいました。6コマ取っていましたがその中で1コマグループレッスンでした。
オーストラリアの私の学校は午前クラスと午後クラスに分かれていて私は午後クラスだったのですが8時から13時まででした。フィリピンで17時まで毎日授業があったのでこんなにも早く終わるものかとびっくりしました。
授業内容
フィリピンは、グラマー、ボキャブラリー、イディオム、長文、トーキング、プロナウンス、そしてグループクラスなどがあり自分で選ぶこともできます。テキストは6コマ分なので6コマ分の教科書を買います。しかしすごく安いです。
私の場合、話すこともうまくできないレベルで行ったので、とりあえずトークとボキャブラ、グラマーを集中的にやっていました。先生もわからないことがあったら徹底的に教えてくれます。
私はフィリピンにいる時、毎日英語で日記をつけていました。その日記の添削をお願いして間違っている使い方など教わったり、授業中に習った言葉やグラマーを分かりやすく会話の中に入れて話してくれたり。
英語の歌を二人で聞いて歌えるようにしたり、トーキングの授業ではフィリピンの現状や、フィリピンという国について、フィリピンの人たちの恋愛観、治安の悪さ、人気なものなど教えてもらったり、逆に日本のことを教えたりしていました。
そのトークの授業で学んだことは本当にたくさんあります。
まず耳が慣れたこと、次にいろんな単語も学べて言い回しを覚えたこと。
一番の収穫はフィリピンについていろいろ分かったことです。
住んでいて実際に経験したことや、感じた事など絶対わからなかっただろうなってことをたくさん知ることができました。
ある先生は小さいころジプニーに乗っていた時、目の前で友達が銃で撃たれて殺されたことを教えてくれました。そんなことが現実にして起こるということが日本に住んでいたのもあったため思いもしなかったですが自分の先生が話してくれて驚きを隠せなかったです。
日本じゃ本当にありえないようなことも海外では起こっているということに改めて感じました。
ある他の先生は、フィリピンの人はほとんどの人がフィリピンから出ることはできないと教えてくれました。お金持ちだけだと。もし海外に行くとすれば多額のお金を政府に払わないといけないようで、日本に住んでいる私たちもそれは高すぎると思うレベルです。さらにフィリピンは物価も安いですがその分月給も本当に安いです。だから夢のまた夢と語ってくれました。日本や韓国は観光ビザを持たなくても行くことができる国をたくさん持っているがフィリピンはもっていないので本当に高いようです。
だから日本人や外人と結婚したら勝ち組といわれるそうです。
国によって違うとわかっていたつもりでしたがびっくりするようなことも沢山ありました。
話し戻ります!(笑)
オーストラリアの授業内容は本当に先生によって全然違いました。
月曜日から水曜日までの先生はアメリカンな感じで授業というよりゲームが凄く多かったように感じます。
木金の先生は割と日本式のようで凄く面白いですがグラマーや発音、トーキングなどをメインにやっていました。配られるのは1冊の教材で、それに沿って授業を進めていきます。その教科書でリスニング、グラマー、リーディング、ライティングを行っていきます。
8~13時の間で休憩は2回ほどありました。
クラスメートは6割日本人です。ほかの国は中国、韓国、コロンビア、ブラジル、タイなどでした。私はフィリピンで台湾と韓国の友達としか接したことがなかったので新鮮でした。
クラス授業は友達もできるし、いいと思いますが、もう既に知っているグラマーなどをもう一度やるのはもったいないなと感じました。
留学生の滞在期間
フィリピンはほとんどの人が1ヶ月、2か月でした。
でも私が今思うのはもっとフィリピンに長くいればよかったかなということです。
もう基礎ができていて英語がペラペラな状態で海外行くのであれば別ですがそこまで英語に自信がない人などはフィリピンに3、4ヶ月行ってからオーストラリアに行くほうがいいかもしれません。マンツーマンですし、わからないところは聞けるし、自分がしたいようにアレンジすることもできます。
オーストラリアに来ている人は基本長く学校に行きます。私はたった2ヶ月だったためコースを変えることができませんでした。しかし、他の国の友達ができたり、授業で他の国について知ることができたので今ではよかったと感じています。
授業料
フィリピンはだいたい2か月で23万です。でもこれには毎日三食のごはん代が含まれています。
オーストラリアは54万円でした。でもこれにはビザ代、2か月のホームステイ代も含まれています。
同じ2カ月なのにも関わらず物価の高さでこんなに違うのかなと感じました。
ほぼ倍です!(笑)
宿泊システム
基本的にはフィリピンは寮です。そして学校と寮が一緒の敷地にあるのが一般的です。だから基本皆ほとんどスッピンで寝坊しても余裕です。(笑)私なんか寝坊したときパジャマで向かったことだってあります。
そして男子部屋が4階で、女子部屋が3階になっていました。
私たちの学校はシャワー浴びたあと1階にあるロビーで、よく皆で皆勉強していました。
そして1人部屋、2人部屋、3人部屋と選ぶことができます。
こんな部屋でシェアハウスします!
これは台湾のシェアメイトときゅうりパックしているときの写真です。(笑)
オーストラリアの場合は基本的にホームステイかシェアハウスです。
たいていの人はホームステイだと月々8万はするので1、2ヶ月でシェアハウスに移動します。ホームステイだと1人部屋を与えられるのですが、シェアハウスでは基本的に2人部屋です。1人部屋もあるけれどもし市内に住もうと思っているのならすごく高くなってしまうのでどうしても1人がいいという方は市街で探すと安く見つかると思います。
そのほかのシステム
フィリピンは先生を自分で変えることもできます。
やはり先生によって授業の進め方が全然違ったりします。この先生と合わないなって思ったりしたときなどに先生を変えることができます。
先生の時間割がオフィスに書いてあるので先生の開いている時間があればそこに自分の授業を入れることもできます。
その変更届を出すのは毎週火曜日と木曜日と決まっていました。もし変更したい生徒がかぶっていたら次の日の12時にオフィスに行き、そのかぶってしまった生徒同士じゃんけんをして決める言うものでした。じゃんけんとか、かなり斬新ですよね。(笑)
オーストラリアの学校では毎週毎週様々なアクティビティーが行われていました。
例えばシングリッシュという、歌を歌って英語を覚えるもの。いろんなクラスの皆と会話するもの、仕事を探すときに役立つことを教えてくれるもの、学校の皆でどこかに出かけるアクティビティーなど。
このアクティビティーを通して友達ができたり、学んだりできました!
オーストラリアもフィリピンもそれぞれ欠点と良い点があるなと感じました。
フィリピンはマンツーマンで安い、しかしネイティブじゃないので少しなまっていると感じるかも。
それに比べてオーストラリアはネイティブなのでいつもどこからでも英語が聞こえてくる、しかし物価が高いため授業料が高く授業の時間が短いということです。